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2022年5月18日 (水)

人生の経営 その1

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またソニーの元社長の本ですね。

ソニー自体が実に絶好調です。

本業の売上高もこの3月決算で9兆9215億円で過去最高。

営業利益も1兆2023億円!!

これも過去最高。

そんな状況で話題の本らしいです。

 

以前ご紹介したソニーの平井前社長は私と同学年でしたね。

今回の主人公は、出井伸之氏。

平井氏の前の社長はストリンガ―氏でしたので、

その前の社長です。

年齢は84歳!

ほぼ私と二回りも違うのですが、実にお元気ですね。

まずその御年でも現役のビジネスマンなのです。

ベンチャー企業のコンサルタントを行う

「クオンタムリーブ株式会社」の現役の経営者ですから。

 

「定年という考え方をやめよう」

「リタイアするつもりはない」

「人生に引退はない」

 

こんな書き出しから始まります。

私の年代ではまさに定年に差し掛かり、

「夢の悠々自適」の生活をし始める同級生も出てきましたからね。

そういう方々をうらやましいとは、まだまったく思いませんので

読んでいて勇気が出ますね。

 

何より、題名の通り

「自分の人生を『経営』する」

これは、共感しますね。つまり、

 

「自分はどうありたいか。どういう人生を歩みたいかを

決めるのは自分自身です」

 

9兆円企業のソニーの元社長が言われると

嬉しくなりませんか・・・。

 

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ここでふと「さだまさし」さんの「主人公」を思いだしましたね。

大学生の頃よく聞いた曲です。

 

「自分の人生の主人公は自分」という歌ですね。

 

だれもが~♪ 主人公~♪

 

これは本当に好きな歌でした。

自分の人生を『経営』するということは

まさに『主人公』になることなのですね・・・。

 

まず出井氏の半生が実に面白い。

1937年(昭和12年)生まれ。

父親は経済博士で早稲田大学教授の出井盛之氏。

1960年(昭和35年・私が生まれた年!)

早稲田大学政治経済学部を卒業し、

当時まだ小さなベンチャーだったソニーに入社。

 

でもこの本で知りましたが、出井氏には16歳で夭折されたお兄さんが

いたのだそうです。

大学教授であった父親は

「僕を学者か外交官にしたいと思っていた」

そうです。

それを年商は80億円程度の上場してわずか2年目のベンチャー企業に

入社したのですからね。

間違いなく大反対されたと思うのですが、

なかなかの方ですね。

 

ソニーの創業者であった井深大氏の長女が成城学園小学校で

同級生だった縁で、就職活動でソニーに押しかけたくだりが面白い。

 

人事部長に向かって

「もっと偉い人に会いたいんですが」

 

今の大学生なら絶対に言えないのでしょう。

本当に当時の井深さんと盛田さんに会うことができたそうです・・・。

 

さすがの84歳ですね。

他にもそんな「ばくろ話」もたくさんあるのですが、

もう「忖度抜き」で、昔のお話をズバズバ書いてあるところが

実に面白いです。

私のような定年を迎えたような年代から、まさに現役サラリーマンにも

読んでいただきたい本です・・・。

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