人生の経営 その4
(東京セントラル證券に出向し部長となった半沢直樹)
この元ソニー社長の「左遷論」がなかなか面白いですね。
この本の「売れている理由」はココでしょうか??
サラリーマンの方がどれくらいこの「左遷」になるかどうかは
分かりませんが、こういう境遇になったことのある方も
多いのでしょう。
以前よく取り上げましたが、サラリーマンのヒーロー
「半沢直樹」も東京中央銀行から東京セントラル證券へ
一度「飛ばされました」からね。
一般的な上場企業では、親会社から子会社への異動は
「左遷」に近い響きがあるのでしょうね。
こんなこと書くのも、私もかつて上場企業の子会社に
出向して働いたことがあるからなのですね。
何かへまをした訳ではないので、飛ばされたとも
思っていません。
でも、出井氏の気持ちが十分わかるつもりです。
井出氏の最初の左遷は、物流センターへの出向ですからね。
「学ぶ気があれば左遷もまた楽し」
と書いていますが、こういう経験もまたいいものなのでしょうか。
「ロジスティクスの重要さを理解したという意味では
大変勉強になりました」
それを将来ソニーの社長になる方が学んだのですから・・・。
私も証券会社の親会社からファイナンス会社の子会社への出向でした。
私自身も証券とは違う、ファイナンス会社に出向したからこそ、
金融、不動産を勉強したし、派生的に税金の勉強が必要だと
痛感した訳です。
確かに私の経験では、いろいろな人種の方々とお付き合いすることが
できて楽しかったし、それが確かに脱サラにつながったのですね・・・。
ただ子会社へ移るということの「サラリーマン的な本当の意味」ですね。
出井氏いわく、
「今でも『親会社が上で、子会社が下』という古くさい考え方を
する人は少なくないと思います」
「左遷はサラリーマン人生には付き物です。場合によっては、
仕えた上司の派閥のトップが社長レースで負けたとたんに、
その“ライン”全員が飛ばされることがあります」
(社長レースに敗れ、あばよ!といって会社を去る大和田常務)
これはそう思いますね。
半沢直樹では大和田常務が最後は子会社へ飛ばされてしまいます。
出世レースに負けるということは、
その派閥全部がいなくなってしまうのですね・・・。
社長レースの敗者の方が子会社の社長に就くことは
かつて多くあったはずです。
東京中央銀行の頭取レースに負けた副頭取が
セントラル證券の子会社の社長になるということは
そういう意味を指したのです。
ただここで大事な井出氏の指摘。
「どのラインに乗っているとか、派閥がどうだかというのは
社内の話に過ぎません。外に出れば関係ない。」
確かにそうでしょう。
「それよりも、どれだけ市場で自分が評価されているかを
気にし、マーケットで自分のバリューをあげることを
考えた方がいい。」
どうでしょうか。
お分かりになりますか。
なぜか勇気がわきませんか・・・。
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