起業家の思考法 その2
ではまず、この本の主題である「別解力」から。
まず冒頭で教育問題です。
よく言われていることですが、
「偏差値教育の弊害」をまず挙げていますね。
「知識が正確に覚えられているかを測定する試験に
慣れすぎている」
これではダメなのだそうです。
「ほとんどの学校のテストは問題をつくる人が決めた答えを
当てていく作業なので、正解が決まっています」
この本には全く書いていないところですが、
すぐ思い浮かぶのが、TBSの番組「東大王」ですね。
偏差値教育の最高到達地点が「東京大学」なのですね。
東京大学の方はとにかくクイズが得意なのです。
何といっても知識が豊富・・・。
「へ~。すごいな!」
本当に尊敬の目で見られますね。
「ウチの子もやはり東大に入れなければ・・・」
多くの教育ママがこの番組見て思うのでしょう。
だからこういう出演者たちが、これから優れた経営者になるか
というとそうではないのですね・・・。
(これは平尾社長が言っているわけではありませんし、
私が東大生をやっかみで言っている訳でもありません。)
平尾社長の小学生時代での体験。これが面白い。
子供の頃、公文式のプリントをよく解いていたようです。
(ウィキペディア情報によると、母親が公文式のFCを
経営していたようです)
そうすると学校の試験は簡単にできるようになります。
たぶん、もともと頭の良い小学生だったのでしょう。
そうなるとテストの時間で
「教えられた方法で正解を出すよりも
みんなと異なる方法で答えを導くこと」
に楽しみをみつけだしたのです。
しかし、先生から返却された解答はバツ。
「どうしてこれがバツなんですか?
その理由を納得できるように説明してください。」
なかなか生意気な小学生ですね。
先生のバツを付けた理由は
「学習指導要領に載っていないから」
まったく納得ができなかったようです。内容はよくわからないところですが、
小学生で習う算数の問題を中学生で習う「連立方程式」で解答したのでしょうか。
「じゃあ同じこと書いても、習っていない小学生はバツで
中学生になって習ったらマルになるのですか?」
結構食い下がりますね。
だんだん先生と仲が悪くなったり、それこそ問題児として
扱われるようになったそうです。
「小学生ながら、思考の自由を奪われてはいけないと考え
ずっと戦ってきました」
ココがすごいところですね。
「先生の言う通り正解を出すことに軌道修正していたら、
いまの平尾丈はいません」
ハッキリとそう書いてありました。
そうなのかもしれませんね。
平尾少年が先生の言うことを聞く素直な子だったら
優れた経営者にはならなかったのでしょう
きっと東大に入って「東大王」になっていたかもしれませんから・・・。
(何か東大生にやっかみを感じているようでスイマセン・・・)
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