« 正直不動産 その6 | トップページ | 正直不動産 その8 »

2022年3月17日 (木)

正直不動産 その7

「仲介手数料1か月問題」はなかなか難しいところでしょうね。

 

不動産屋としては、契約しなければ一円も収入になりません。

何件物件を紹介しても、何件も内見につきあったとしても

成約に結び付かなければ、売上ゼロなのですね。

 

「先に5000円でも支払えば何件でも内見できる」ような

サービスでもなければ、

 

「1か月分くらいもらわなければ商売にならない」

 

という言い分も何となく分かりますね・・・。

 

このあたり「正直不動産」の経営は難しいのでしょうね・・・。

個人的には「仲介手数料の自由化」を掲げる不動産屋が

出てきたら面白いと思っていますが。

業界の秩序を乱すようなことで、業界的には猛反発を

受けるのかもしれませんが・・・。

 

20220315-153355

 

あとこのマンガで知ってほしいのは、

「両手仲介取引」

ということですね。

 

通常は、不動産を売りたい人をマーケットから買いたい人を

結び付けるのが仲介ですね。

 

これが、いわゆる「片手仲介」。

これは普通の取引ですね。

ご紹介したとおり、仲介手数料については約3%がもらえるのでしたね。

 

でも、さらにはこの間に不動産屋が入るケースですね。

 

「売りたい人」に対して「買いたい人」を直接みつけてくるケースです。

 

これは双方から約3%ずつもらえるのですね。

つまり約6%です。

 

これこそが「両手仲介取引」

 

これがこの業界では「当たり前」に行われているのです。

 

ここに違和感を感じてほしいのですね。

まさに法律に定めらている「利益相反」ではないでしょうか。

 

例えば、弁護士さんから、ある事件の被害者から弁護を頼まれたと

しますね。

同時に、もしその事件の加害者からも弁護を頼まれてしまった・・・。

これは「利益相反」になるから堅く禁じられているのですね。

 

でも不動産業では当たり前にOKなのですね。

不思議な業界です。

マンガの事例でも「中間省略登記」のお話で、

1億円売却を頼まれた案件を1億5000万円で購入者を

見つけたケースがありましたね。

 

これなどまさに完全な「利益相反行為」ですね。

 

売却する人は「1円でも高く売りたい」

購入する人は「1円でも安く売りたい」

 

まったく矛盾しますね。

 

つまり、売却する人に対して、

 

「できるだけ高く売るように努力します」

と言いながら

 

「できるだけ安く買えるように努力します」

これでは「正直」な商売とはいえないでしょうね。

 

ただもっと驚く図も載っていました。

 

20220315-153424

 

「ダブル両手」

 

というのもあるのですね。

想像つくかもしれませんが

1億円の値段が1億5000万円まで吊り上げられる間に

何ども売買がでてくれば、何度か仲介手数料も発生するのでしょう。

 

あとさらには

 

「トリプル両手」!

 

人間の手は2本かと思っていたら、

不動産業界では3本まであるのですね。

「両手3本」!?

こうなるともう理解不能です・・・・。

« 正直不動産 その6 | トップページ | 正直不動産 その8 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 正直不動産 その6 | トップページ | 正直不動産 その8 »