正直不動産 その2
何度もお断りしておきますが、マンガですからね。
当然エンターテイメントであり、フィクションに基づくものです。
しかし、真面目に言いますが、結構勉強になります。
まず題名である「正直不動産」。
主人公である不動産屋の営業マンが、「たたり」により
突然嘘がつけなくなるという、まさにマンガ的設定。
この前提が面白いのですね。
つまり、不動産営業は「嘘が多い」というのが大前提なのです。
「千三つ」
という言葉をご存じでしょうか?
「1000人いれば買う人は3人」
どんな業種でも営業の法則ですよね。
でもこのマンガの前提は
「不動産営業の1000の言葉に真実は3つしかない」
つまり99.7%はウソである・・・。
結構衝撃的な言葉ですね。
不動産屋の営業マンに騙されてはいけないということなのでしょうか?
不動産を買いたい人が来店したら
「コロナが落ち着けば経済が回復します。今が絶好の買い場です・・・」
不動産を売りたい人がいたら
「そうですね。コロナ後はどうなるか分からないから
今は売り場でしょう。」
営業マンは必ずそういうらしいのです。
アパートの仲介を頼んだら
「当社独自の情報で、ちょうど今日情報出たばかりの新着物件!
お客様本当にラッキーですね・・・」
どうしてこういう業界なのでしょう。
税理士として仕事柄知っておりますが、
不動産を売買すると不動産屋に手数料払いますね。
アレが結構高額なのです。
これ法律で決まっているのですね。
一応上限額です。
でもどこでも3%は通常取られます。
かなり大きいですね。
1億円の物件の仲介だけで300万円です。
ですから、売買価格2億円の物件を一回仲介しただけで
1年分の年収が約束されるのです。
これはかなり大きいですね。
ですから不動産営業マンとしては、
不動産を持っている顧客なら、早く売ってもらいたいし、
不動産を買いたい顧客なら、早く買ってもらいたい。
ですから、口から出まかせでも何でも手数料を
取ろうとするのです・・・。
このマンガで出てきますが、
「日本で不動産屋の数はコンビニの倍ある・・・」
本当にそうなのですね。
ビックリしました。
2018年度で宅地建物取引業者が12万社。
それに対してコンビニの数は6万社ですから。
もっと調べましたが、不動産業の法人数。
どんどん増えています。
「そんなに儲かる業界なの!」
驚く人もいるでしょう。
「正直不動産」という言葉がかなりショッキングということは
申し訳ないですが、その真逆の「悪徳不動産」もいるのかもしれませんね・・・。
(すいません。そうならないように法律で厳しく規制されていることも
知っております)
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