エッシェンシャル思考 その6
トレードオフの考え方分かりましたか?
私など60年以上無駄に生きていながら、この考え方が
すっぽり抜けていたと思うのですね。
「上司から言われたからやる」
「誰かに頼まれたからやる」
「みんながやっているからやる」
そんな消極的な基準でものごとを選んできたからです。
ここで一つの考え方を学びました。
「90点ルール」
です。
最重要基準を用意して、その基準に従って、
選択肢を100点満点で評価します。
ポイントは90点未満の点数をすべてゼロ点で評価し、
不合格とするのです。
こうすると60~70点くらいの中途半端な選択肢に
悩まされずに済むというのです。
この90点ルールはトレードオフを強く意識させる
考え方なのです。
100件も案件が持ち込まれたら、90件は容赦なく
「ノー」と切り捨て、上位10%にだけイエスというのです。
できますか?
もっと具体的にビジネスの場で考えてみましょうか?
もっとも難しいのは、思わぬチャンスが転がってきたとき。
経営者なら一番悩む時ですね。
例えばコロナ後に儲かりそうなビジネスの誘い。
得意ではないが金になりそうなプロジェクトの話。
事業再構築で高額な補助金がもらえそうなおいしい話・・。
これからあるかもしれませんね。
90%ルールでいいのでしょうか?
突然舞い込んだチャンスには3つのプロセスを踏むといいそうです。
① そのチャンスについて記述する
② 考慮するに値するチャンスの「最低限の基準」を3つ書き出す
③ 考慮するに値するチャンスの「理想の基準」を3つ書き出す
こうすると分かるそうです。
最低限の基準や理想の基準を満たしていないチャンスはバッサリ却下
するのです・・・。
経営者でないサラリーマンの方に参考になるのは
転職のチャンスの場合ですね。
3つの基準
① 自分は何が大好きか?
② 自分は何にむいているか?
③ どうやって世の中の役に立てるか?
どうでしょうか。
こんな基準でビジネスや自分の生き方を見つめ直すことこそが
エッセンシャル思考なのです。
8年も経って急に売れ出した理由が、やっと納得していただけたのではない
でしょうか。
コロナ後は「選択」がキーワードになるのでしょう。
「選択」するということは「トレードオフ」が大事ですし、
さらには「ノーと言える技術」も磨かなければならないのです。
コロナ後はぜひ得意先にノーと言える経営者、
上司にノーと言えるサラリーマンになってください。
(がんばれ! 昭和の絶滅危惧種のサラリーマンシリーズ おしまい)
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