GAFA ネクストステージ 四騎士+Xの次なる支配戦略 その2
何故パンデミックがビックテックに有利なのか?
ここでまず、大事なのはパンデミックに対する認識の差ですね。
もっとワールドワイドの目で物事をとらえないと
判断を誤りますね。
勉強になりました。
日本人が思った以上に、世界中にこの新型コロナの
影響を与えたのです。
2020年3月~7月まで、つまりこの本でいうところの
「以後」の5か月間ですね。
新型コロナにより死者は世界で50万人を超えたのです。
そのうち15万人以上がアメリカの死者です。
この数字に驚きませんか?
日本の被害状況をネットで調べました。
今日現在のコロナによる感染者数、重症者数、死者数です。
2020年3月~7月の第一波を見てください。
コロナによる死者数も日本はその後増え、累計では今日現在
ようやく1万8000人を超える状況です。
因みに10年前の東日本大震災の死者数は1万5000人です。
これに対して、アメリカではたった5か月で15万人の方が
亡くなったのです。
これはやはり驚くべき数字なのです。
しかし、2020年3月当時の状況を思い出してみてください。
日本人としては、どこか「対岸の火事」のように
見ていた人も多かったのではないでしょうか。
不幸にも亡くなった方は確かにいましたが、
第一波の時点ではアメリカの比ではありません。
それどころか
「2020年東京オリンピックをやるかやらないか」
そこに議論が集中していましたからね。
ただ現実のアメリカの現状は、想像以上に悲惨だったのです。
ウィルスを封じ込めるためのロックダウンは効果がなく、
社会は恐慌と言えるほどの不況に陥ったのです。
何十という有名企業が破産し、失業率は3倍にもなったのです。
さらに、日本以上に世界は激変したのですね。
確かにあの頃は日本でも「ステイホーム」と叫ばれていましたが、
「ロックダウン」というより強硬な政策で国民生活を変えたのです。
生活はオンライン化し、ビジネスもリモートに移行しました。
すべての会議はバーチャル化し、教師は皆オンライン講師に
なりました。
また、いやおう無しに「リモート医療」というサービスを
受けざるをえなくなったのです。
このことは、アメリカでのちのち語り継がれるお話として
出ていました。
「アメリカ人は初めて、医師のオフイスにも病院にも
足を踏み入れることなく、医療を受けることが
できるようになった」
日本はまだリモート医療をやらざるをえなくなるほど
深刻ではなかったのですから。
でも、iPadやiPhonの画面を見ながら、診察を受けていたら
「これからの世の中は変わる・・・」
そう誰でも認識するでしょうから、
アップルの株価が上がるのは当然だと思いませんか。
アップルだけではありません。
筆者の言う「四騎士(the four)」であるGAFAとM(マイクロソフト)
だけでも時価総額は1兆1000億ドルも増加しています。
さらに主要テック企業9社の時価総額は1兆9000億ドルも増加したのです。
高級自動車メーカーのテスラも株価が上がっています。
ここでこの筆者の主張。
何度もこの表現がでてきますが
日本人が呑気にオリンピックをどうするか議論している間に
恐ろしい現実です。
「少数アメリカ企業による支配」
が始まっていたというのです・・・。
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