GAFA ネクストステージ 四騎士+Xの次なる支配戦略 その3
書きながら一番感じていること。
やはり「対岸の火事理論」ですね。
このグラフが分かりやすいいですね。
現在世界の累計の感染者数が3億人を超えました。
そのうち2割がアメリカ。6000万人を超えています。
日本はまだ180万人くらいですからね。
日本人の多くが現実を知りたくないし、
知ろうとしない「他人事」のように思いたいのでしょう。
「日本だけはまだまだ大丈夫だ。」
日本人が古来から持つ「潜在意識」。
そうなのですね。お得意の「島国根性」
日本人が、気が付かないうちに、このパンデミックにより
少数のテック企業が我々の生活や経済を支配するという流れに
いっそう拍車をかけたというのです。
現在の第6派の急速な拡大を考えたら
より一層その流れは強まるのでしょう。
この本の冒頭に言っている筆者の主張
「このパンデミックの最も持続的な効果は、
ものごとを加速させる作用」
こうハッキリ述べていますからね。
あらゆる分野に波及すると言っています。
なかなか難しいでしょうか?
結構大事なことを申し上げていると思っておりますが・・・。
もう少し分かりやすい例がでていたので、ここで紹介しましょう。
GAFAのうちfacebook は「ソーシャル・メディア」ですね。
Googleはお分かりのように「検索」です。
「ソーシャル・メディアの普及と、インターネットの検索が
世の中のすべてを変えた」のです。
例えば、「広告業界」です。
デジタル・ツールは、広告業界の「コア・ビジネス」を
破壊してしまい、さらには
素晴らしい表現で、ズバリ書いてありました。
「ブランド時代を終わらせた。『プロダクト時代』になった」
というのです。
例えば、裕福な旅行業者が見知らぬ土地を訪れると、
タクシー運転手に「リッツ・カールトンにいくように」と告げますね。
リッツ・カールトンこそ、有名な高級ブランドホテルだからです。
でも「プロダクト時代」になると、このお金持ちの顧客は、
飛行機を降りるやいなや、自分のスマホを開き、
リッツ・カールトンの宿泊料金が高すぎるという書き込みがあることを知り、
検索によりおしゃれなブティックホテルを見つけてしまうのです。
これは、私自身も今なら当たりまえのように思いますが、
広告業界としてはたまったものではないのでしょうね。
今までは、広告会社のためのプラットフォームを提供していた
メディア会社があり、大規模なブランド構築を行う
クリエイター主導の広告会社が存在していたのです。
CM制作には有名なコピーライターも存在し、人気俳優も
必要であったわけです。
リッツ・カールトンという高級ブランドを維持するには
まさに多額の必要経費だったのでしょう」
「プロダクト時代」には、これら一切必要なくなりますから・・・。
このパンデミックで広告業界を完膚なきまで叩きのめします。
「コロナで世界中の何千という大広告主が放送メディアへの
広告中止を余儀なくされた(30~50%減少)
この経験が惰性で続けていた習慣を変える。
かつての顧客は二度と戻ってこないだろう」
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