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2021年11月 9日 (火)

渋沢栄一と論語と算盤 その2

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ところで、そもそも「論語」とはどういうものでしょうか。

 

論語は、中国の春秋時代、紀元前500年くらいですから、

今から2500年も前に、孔子の死後にその弟子たちが記録した書物

なのですね。

 

それを渋沢栄一が取り上げたのです。

 

「人の世に処せんとして道を誤らざらんとするには、

 まず論語を熟読せよ。」

 

これは「論語と算盤」のいの一番に出てくるものです。

 

「生きるうえで、道を踏み外さないためには『論語』を熟読しなさい」

 

という意味です。

 

論語を熟読して、精神の柱として日々実践していくことが大事、

大きな成功より道を踏み外さないというこの方が大切。

 

商売もただ儲ければいいというのでないということも

ここから分かりますね。

 

でもここまでで、論語を読み込んだ人がどれくらいいるのか。

私も「無駄に」人生を生きてきて、論語を読んだことが

なかったことを反省しました・・・。

 

 

でも渋沢栄一は、その論語を読み込んだうえで、

 

「論語は商売を否定していない」

 

と気がつき、さらに、

 

「論語で商売ができないか」

「その教えに従って商売をすれば、利殖を図ることができるのではないか」

そう思ったそうです。

 

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これは「論語と算盤」の冒頭にこんな絵が出てきます。

 

 

題名の通り、「論語とソロバン」が描かれていますね。

さらにシルクハット、刀のサヤが描かれています。

 

これは渋沢栄一が70歳になったときに、学者の三島毅氏から

言われ、この題名を思いついたそうです。

 

「算盤」とは、商売、経済ということです。

2500年前の中国の古典を経済活動の一つ一つに

当てはめていったのですね。

 

 

もちろん、渋沢栄一流の解釈です。

しかし、こんな経営者はいませんね。

 

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因みに、ビルゲイツも「孫子」を読んで、ビジネスを勝ち抜くヒントを

得たそうです。

またマキャベリの「君主論」も人間関係の指南書として

読み続かれています。

 

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NHKの大河ドラマ「青天を衝け」で、

大蔵官僚を辞めて、民間による銀行設立をします。

 

 

三菱財閥を作った岩崎弥太郎のように金儲けをするためで

ないと申し上げましたね。

 

「論語の精神をもって実業界の地位を上げる」

 

ためだったのです。

「論語で一生を貫いてみせる」

とまで言い放ったのです。

 

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渋沢栄一が考えた「経済によって成り立つ国家」ですね。

 

江戸時代までは「士農工商」と言われ、明治の時代でも

「官尊民卑」の世の中だったのです。

それを民の経済力で国家のバランスを取ろうとしたのですね。

 

 

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大蔵官僚を辞めた理由を、斉藤先生がハッキリ書いてありました。

これまさにNHKの大河ドラマ通りですね。

 

 

「財源を度外視して予算を組みたい」大久保利通や大隈重信に対して、

財政規律を守りたい渋沢栄一らは反対したからなのですね。

 

ここで現代の政治のお話をしたくないですが、

「財源を無視してバラまきたい」政治家は多いですからね。

 

大蔵官僚(今なら財務官僚?)を辞めて政治家になる

令和の渋沢栄一を国民は待っているのでしょうね。

 

「論語で一生を貫いてみせる」というような気概を持った政治家を・・・。

 

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