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2021年11月11日 (木)

渋沢栄一と論語と算盤 その4

「私は常に精神の向上を、富と共に進めることが必要であると

信じている」

 

渋沢栄一の生き方そのものですね。

渋沢栄一は「富と共に精神を向上させていくことが大事」

と言っているのです。

つまり、ビジネスに成功して利益をあげるだけでなく、

さまざまな困難に出会う中で、自分自身の人格を練っていかなくては

ならないということなのです。

 

ここで税理士としてすぐ「突込み」たくなりますが、

「利益」というと「税金」がつきものですよね。

それに対してどう思っているか気になりました。

 

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NHKの大河ドラマで、幼少期に埼玉県の血洗島で

悪代官に対して法外な年貢を届けるシーンがありましたね。

この悪代官、非常にはまり役の役者さんが演じていましたね。

 

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見るからに憎たらしい悪代官に栄一はにらみつけていましたね。

 

年貢は当時としてはまさに「税」です。

こんな幼少期につらい経験をしていながら、素晴らしい人物ですね。

 

「正しく税を納めて、経済を活性化させ、

国家を支えていかなければならない

という強い意識」

 

があったのです。

まさにこのあたりの「論語」の影響でしょう。

日本の義務教育でもっと「論語」を教えれば世の中変わると

思いますね・・・。

 

 

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冒頭申し上げた「精神の向上」とは「公共心」と置き換えられるのです。

斎藤先生の図解です。

 

 

法人税の負担率を見れば、その公共心の高さが分かる

のだそうです。

 

これは法人会と税務署がタッグを組んで、会員向けに

「論語」の勉強会をやれば、税収がもっとあがる?

のではないでしょうか。

 

ここであえて書いておきますが

「法人税は1円も納めたくない」

という経営者は論外だということです・・・・。

 

 

ではここで税金を多く払うために

「企業として利益をあげること目標」

とすべきなのでしょうか?

となると

「金儲けのうまい人を目標にする」

となりますよね。

岩崎弥太郎の「金儲け」の誘いを断ったくらいの栄一ですからね。

 

 

 

「しかるに、世人はこの種の人物の成功者として尊敬し羨望し、

青年後進の徒もまたこれを目標として、何かにしてその塁を

摩せんとするに腐心する所より、悪風とうとうとして

停止するところを知らざる勢いとなっておる。」

 

ちょっと難しいでしょうか。要するに

「若い人たちが金儲けのうまい人を

成功者として自分の目標とする」

のはちょっとまずいのではと憂慮していたのです。

 

いまから100年以上前の若者でもそうだったのですから

現代ではなおさらですね。

 

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以前

 

「金儲け何が悪いのですか?」

 

といって叩かれた村上ファンド。

 

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またホリエモン。

 

若者が、金儲けがうまい、村上氏やホリエモンを目標に

してはいけないという渋沢栄一の教えなのです・・・。

 

 

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ではどういう経営者を目指すのか?

本多静六氏と渋沢栄一は親交が深かったそうです。

 

 

巨万の富を築きながらほとんどの財産を寄付したそうです・・・。

 

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