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2021年11月19日 (金)

渋沢栄一と論語と算盤 その8

20211118-084640

(花巻東高校野球部 佐々木監督)朝日新聞より

 

「論語と算盤」は書きたいことはたくさんあります。

もう今も原書を何度も読んでいるといろいろなことが

思い浮かびますね。

ぜひ実際に手に取ってお読みください。

 

最後に素晴らしい「大谷選手ネタ」を披露して終わりましょう。

大谷選手の「マンダラ・チャート」をご紹介しましたが、

自画自賛ですが、読み通りの展開になりましたね。

ご存じの通り、メジャーリーグでMVPを獲得しましたからね。

もうそれを予想してこのブログ書いていたようですね。

 

やはり「マンダラ・チャート」のおかげで大谷選手は

世界ナンバーワン・プレーヤーになったのです。

 

でも不思議に思いますよね。

 

「高校生がこんなこと自然と思いつくはずがない」と。

 

やはり、これを指導した方がいたのです。

MVP獲得により、今急に脚光を浴びている方ですね。

 

花巻東高校硬式野球部の佐々木博監督です。

 

朝日新聞の11月18日付の朝刊

「大谷翔平選手や菊池雄星選手の才能を『常識』で支配せず

意識の変革で開花」

 

読まれましたか。本当に驚きました。

 

記事にハッキリ書いてありました。

 

「私は渋沢栄一の『論語と算盤』が好きなのですが、

野球選手にとって運動能力は算盤です。」

 

これは感動しました。

 

「運動能力こそが算盤」なのかと。

 

渋沢栄一は「算盤」を「経済や商売」と考えましたが、

読み方によっては、「運動能力」にもなるのですね。

 

これどういうことか詳しく書いてありました。

高校野球の指導者として、大谷選手のように、

「運動能力」のある選手と、そうではない選手がいると

いうのです。

 

それは確かにそうでしょう。

誰もが大谷選手のように大リーガーにはなれない訳ですから。

 

「運動の能力」がある選手と、そうではない選手には

必要な練習が違うのです。

指導者は各選手に合わせた練習やアドバイスをしなければ

ならないというのです。

 

「投手は走り込みすべし、という指導はしていません。」

 

「大谷選手や菊池選手は入学から20キロ体重を増やした」

 

指導法が普通のコーチとは違いますね。

さすが、「論語と算盤の愛読者」ですね。

 

 

「私はビジネスの発想を参考にしています。

まずは適性を見極め、本人に合わせたポジションや

役割に合わせて、才能を伸ばしていく。」

 

「私が重視しているのは、考え方のインストールです。

部員たちに目的と目標の違いを伝え、目標達成のための数値を

明確にし、事細かく設定させます。

大谷や菊池はこのときに、すでに目標としてメジャー入りを

あげていました。

何をするにせよ生きていくにはこの考え方が欠かせない。」

 

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(大谷翔平の実際のマンダラ・チャート)

 

 

まさにこの「マンダラ・チャート」です。

 

実物がコレです。

大谷選手の直筆でしょう。

大谷選手自ら考え、どうしたら目標を達成できるか

思いついたのです。

 

「考え方や生き方といった論語の部分が大事です。」

 

「マンダラチャート」に「人間性」が書いてある理由は

これです。

 

さらに、「運」の欄には「あいさつ」や「ゴミ拾い」が

ありますよね。

 

米国で報道されていますが、

「あいさつ」や「ゴミ拾い」など人間性を加味されてこそ

満場一致でMVPに選出されてのだと。

 

大谷選手も間違いなく「論語と算盤」を読んでいるはずです。

 

これは今年一番話題となる本に「論語と算盤」

が選ばれそうですね。

 

日本のベストセラーのMVPになりますよ。

 

(がんばれ! 大谷選手の『論語と算盤』シリーズ おしまい)

 

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