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2021年11月10日 (水)

渋沢栄一と論語と算盤 その3

 

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「競争は避けてはならない」

 

渋沢栄一の教えです。

 

太平の世であった江戸時代には競争はなかったのです。

士農工商の身分が確立され、毎年同じことを繰り返していく

「再生産社会」だったからです。

 

それが、明治維新後の新しい経済社会では、より良いものを

生み出していかなければならなかったのです。

そのためには「競争」は必然だったのです。

 

 

この絵の方が分かりやすいですね。

いつの時代でも、当然「令和の現代でも」新しく会社を興すには

闘争心があります。

 

「自分こそ新しいものをつくってやるのだという気概と、

既存の業界にけんかを売るような気力こそが必要であり、

競争を避けるようでは経済は発展しない」

と考えたのです。

 

生涯で500社も会社を興した渋沢栄一の気概を

ぜひ見習ってください。

令和の現代でも同じです。

コロナ後はまず「気合だ!」ですね・・・。

 

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「世の中に逆境は絶対にないと言い切ることは

できないのである。

ただ、逆境を立つる人は、よろしくそのよって来るゆえんを

講究し(調べて解明し)、それが人為的逆境であるか、

ただしは自然的逆境であるかを区別し、

しかる後これに応ずるの策を立てねばならぬ。」

 

今コロナで大変な状況の企業も多いでしょう。

この渋沢栄一の言葉「逆境を乗り越えるには」を

噛みしめていただきたいですね。

 

逆境は必ずあるから、それが

「人為的逆境」か「自然的逆境」どちらかなのかを

区別しようということですね。

 

人為的な逆境の場合は、反省して悪い点を改めるだけのことです。

では「自然的逆境」ならどうしたらよいのか?

 

このコロナ禍などはまさに、「自然的逆境」ですね。

誰が悪いというものではないのです。

 

「人生には浮き沈みがあり、自分の力の及ばない不運もあります。

その時は、これは天災のようなものだからと耐えていく中で、

「逆境力」が鍛えられるのです。」

 

 

NHKの大河ドラマで、いかに渋沢栄一が

「逆境力を鍛えられたか」

良くわかりますね・・・。

 

 

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「私は蟹の甲羅に似せて穴を掘るという主義で、

渋沢の分を守るということを心がけておる。」

 

この言葉も噛みしめてください。

 

「自分の力に合わせて穴を掘れ」

 

ということなのです。

 

つまり、蟹は甲羅の形に合わせて穴を掘ります。

大きい蟹の穴は大きく、小さい蟹の穴は小さくなります。

 

要するに、

 

「人にはそれぞれの能力のスケールや、得意不得意があります。

だから蟹のように自分のスタイルでやるしかない」

 

ということなのです。

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