経営の決断101項 その4
スター精密はどうしてこんなにキャッシュがあるか?
まだ続きます。
この本の第四章「会社におカネを残す策」これは必見ですね。
中小企業経営者なら何度も読み直してほしいですね。
「カネが足りなければ借金すればよいだろ・・」
そう思う経営者は多いですね。
「借金で会社が大きくなってもそれは真の実力ではない」
もうバッサリですね。
「P/Lは体力、B/Sは体質」
なかなかいい表現です。この意味お分かりになりますか?
会社の財務体質はそう簡単には直らないのですね。
「売掛債権とは本物のカネではない。」
「在庫が増えて倒産した会社はあっても、
在庫を減らして倒産した会社はない。」
素晴らしいお考えですね。
在庫に関しては素晴らしい数値目標がでていました。
これは絶対「著作権に触れそう」?なので書きません。
ぜひ読んでください。
これは今後私のネタにします。
「1円も無駄にしない社風をつくるために
会社にお札に2色の色を塗る」
こんな考え初めてお聞きしました。
税理士として頭殴られたようにショックを受けました。
サラッとだけ解説します。
「会社にお札に2色の色を塗る」
とは、「金利を稼がなくてもいいお札」と「例え1日でも金利を
稼ぐお札」に、会社の現預金を色分けして管理するのです。
こんな発想の社長さんに初めてお会いしましたね。
うれしくなりますね。
そうなるどういうことが起きると思いますか?
「金利を稼がなくてもいいお札」を「手元現預金」と区別するのですが、
本社には50万円、国内各支社は15万円以上は絶対置かないのです。
あとのおカネは、当然ですが、すべて「例え1日でも金利を稼ぐお札」です。
「そんな営業のガソリン代だって接待費だって現金いるはず、
新幹線急に乗ることあるでしょ・・・」
そう皆突っ込みますよね。
でもそういうことは起きないのです。
スター精密は、
接待は数件の指定店でツケ払い。
国内出張の新幹線はすべて回数券。
ガソリン代は給油券を支給・・・。
分かりますか?
このルールは社員全員守るのは当然ですが、会長自ら従っているのです。
これ聞いてどう思いますか?
「そんな細かいことばかばかしい!」
と笑う社長もいるかもしれませんね。
でも社長が率先して「1円でも会社に残そうという」
執念を燃やせば、全社員がそういう姿勢で仕事に取り組むようになるということです。
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