失敗を語ろう その1
ビズリーチの南壮一郎氏のベンチャービジネスの
立ち上げ方を学んだところで、もうお一人若い経営者をご紹介しましょう。
南社長は1976年生まれでしたが、同じ1976年生まれの
マネーフォワードの社長の辻庸介氏ですね。
ご存じでしょうか?
南社長とともに「ポスト三木谷世代」の一人ですね。
実は、マネーフォワードは個人的にずっと注目していた企業です。
設立は2012年。
「仕訳の自動取り込み」という画期的な機能があるクラウドの会計ソフトを
開発し、会計業界では設立以来、注目されていました。
設立してから5年後の2017年9月に、東証マザーズ市場へ上場しています。
実は私もマネーフォワードの永年のヘビーユーザーでも
あるのです。ただ正直書くと
「画期的なソフトであったのにかかわらず・・・」
期待を強く持っていたものの、
いろいろ不満も多く感じてもいました。
(このお話はあとで・・)
それでも新本社のお披露目会にも呼ばれたこともありますし、
応援し続けるサポーターでもありました。
ですので、非常に身近に感じられる企業でもあります。
その辻社長が書き下ろした本ですね。
「失敗を語ろう」
という実に自虐的な題名ですね。
「いろいろ失敗があって今のマネーフォワードがある・・・」
ということなのでしょうか。
ベンチャー企業ですからね。
一つや二つの失敗は必ずあるはずですからね。
その失敗を知ることで、今後起業する若者に何か参考になるはずでしょう。
ではその主人公辻庸介氏。
申し上げた通り1976年生まれ。現在45歳。
京都大学農学部卒。農学部ではバイオの研究をしていたのです。
農学部の学生は研究者の道に進むものが多かったそうですが、
ビジネスをしたくて就職を選びます。選んだ先はソニー。
2001年ソニーに入社しますが、配属先は経理部。
まあこんなものですね。
理系だから数字に強いと判断されたらしいです。
そこで簿記や公認会計士など会計の基礎知識を勉強したそうです。
「紙ベースの経理業務特有のファイル地獄にうなされながら」
ストレスを感じたそうです。
実に良い経験でしたね。
その後、ソニーから「マネックス証券」へ出向します。
マネックス証券を設立された方は「松本大」氏。
ゴールドマンサックスの最年少パートナーを辞して、
日本の金融改革に挑んだイノベーターですね。
「オンライン証券」という新たな海を切り拓いた
「ファーストペンギン」。
当時はまだ社員数十人規模。
「次々に新しい仕事が降ってきて、負荷をかけて筋トレを
続けるような日々・・・」
素晴らしい経験をするのですね。
ビズリーチの南社長と同じ経験ですね。
松本大氏のそばで働き、生きたビジネスを学ぶのです。
こういう強烈な経験を若いうちにしておくべきなのです。
「インターネットを使って金融の常識を変えていく最前線の躍動」
に立ち会えたことが最高の財産となったのです・・・。
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