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2021年10月12日 (火)

失敗を語ろう その4

 

創業時8人で「週末起業」。

借りたのは高田馬場のワンルームマンション。

 

「水滸伝」に出てくる「梁山泊」のようですね。

こういうベンチャービジネスの立ち上がりには熱気が

あるので好きですね。

 

そうやって8人で開発した記念すべき初代製品は、

2012年春リリースされた「マネーブック」。

 

これ私まったく知らないのですね。

「フェイスブックのマネー版」らしいですが、

結果は・・・惨敗。

カ月でその開発を辞め、次に取り掛かったのは

 

「マネーフォワードME」

 

このソフトの機能、正直この本読んで初めて

知った単語なのですが、

「アカウント・アグリゲーション」

 

この単語をもっと分かりやすく初期の段階から広めれば

マネーフォワードが飛躍できたのではないかと思いましたね。

読んでいて誠に残念です。

 

「アカウント・アグリゲーション」とは、インターネット上に

ある金融機関などの口座情報を、一つのスクリーンに集約して

表示できるサービスのことなのです。

ユーザーの一人として確かに使っていて便利なのは感じます。

 

しかし、日本語でもっと分かりやすいい

「口座一覧表示」、「口座一括表示」、「アカウント一括表示」

のようなものの方が分かりやすかったですね。

批判するわけではないですが、どうも留学帰りの経営者は

すぐ横文字使いたがりますからね・・・。

 

 

つまり、マネーフォワードが初期段階で伸び悩んだ理由は、

「ユーザーに刺さる表現」をしてこなかったからではないでしょうか。

(すいません)

 

これマネーフォワードの機能を理解する上で大事なところなので

詳しく説明してみましょう。

 

A銀行、B銀行、C証券、D社のクレジットカード、

E社のクレジットカード、電子マネーF、電子マネーG・・・。

 

これらの複数の金融機関の情報を「一つに集約、閲覧できる機能」

ですね。

 

 

どういうことか分かりますか?

まず分かりやすいのは、銀行口座情報ですね。

A銀行とB銀行を使っている方なら、

「A銀行に今いくらある・・・B銀行は・・・」

これが瞬時に分かったら便利ですよね。

自分でいちいちネットバンクで確認するのは面倒ですから。

一方で、日常の買い物を、すべてクレジットカード利用の

ような「クレカ・ヘビーユーザー」ならどうか?

 

クレジットカードの利用明細というのは、今まで月に一回

クレジット会社から送られてくるものですね。

それを見て

「今月使い過ぎか・・・」

など分かるものですね。

 

自分でクレジットカード会社のHPにアクセスすれば分かりますが

そんな面倒なことは、普通は誰もやりませんね。

 

それをソフト上で「一覧表示する機能」を設けてみたのです。

 

しかし、まったくこのサービスも伸び悩んだのですね。

どうしてか分かりますか?

正直に書いてありました。

 

「僕も瀧も直前までアメリカでNBA留学していたので、

油断するとつい『経営理論ではこうするのが正解』と頭でっかちの

『理論頭』や『提供者目線』に引っ張られた」

 

「リアルなビジネスで生まれる課題の答えは教科書に

載っていない」

からです・・・。

 

「アカウント・アグリゲーションを開発すればうまくいく」

 

そう考えたお二人でしたが、

そうビジネスは甘くはなかったのです・・・。

 

「NBA留学した経営者は失敗する」と断言した

ビズリーチの南社長のいうとおりになってきましたね・・・。

 

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