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2021年10月28日 (木)

経営の決断101項 その5

「1円でも会社に残そうという」執念を持つべきと

ご紹介しましたが、佐藤経営学の根幹として「執念」というものが

あります。

 

「たとえお化けになってもやりとげるという『執念』が

社長には必要だ」

 

ここで大事なのは「信念」という生優しいものではないのですね。

おどろおどろしい言葉の「執念」なのです。

困難にもあきらめず挑戦し、社員の心をとらえ、必ずやり遂げるためには

「お化けになっても」やりとげるという「執念」が必要なのです。

 

 

「社長の『器』以上に、会社は立派にならない」

 

素晴らしい表現ですね。

中小企業の経営者にはかみしめていただきたいところです。

 

現実のお話として、日ごろ接している社長さんに

佐藤経営学を紹介して、

「1円でも会社に残そうという」心構えをいくら言っても

社長自らカネを使っている会社はあまた多くあります。

 

「たとえば、社長が平日の昼間から毎週のようにゴルフに興じ、

その領収書を経費で落とすような公私混同を日ごろから行っていれば・・・」

 

テキビシイですね。佐藤会長はお見通しです。

そういう中小企業経営者はたくさんいるでしょう。

 

「それを見ている部長は月に2回は同じことをするし、

その部長を見ている課長は月に1回・・・

社長がやるなら私もオレも・・・

五月雨式に社長と同じことをする・・・」

 

結局そんな会社になってしまって評判を落とすことになるそうです。

 

「会社は社長の生き写しであり、社長の器以上に、

会社は立派にならないものだ。」

 

どうでしょうか・・・。

 

このあたり稲盛経営学に通じるものがありますね。

 

 

 

「人の道に通ずる、経営の『道』を自ら築け」

 

 

稲盛さんは経営者としての「生き方」を真っ先に

論じていましたから。

 

「社長が、経営というものを単なるカネ儲けのツールと捉えて

手練手管に溺れると、会社を永続させることは到底できない」

 

本当に厳しいお言葉です。

最後も稲盛経営学と一緒です。

 

「世のため、従業員のためと、社長が人として正しいことを

やっていくことで、会社は自ずと良いものになっていく。

社長が自らの器を磨かぬかぎり、会社というものは

決して発展してゆかないのだ。」

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