経営の決断101項 その6
いろいろ書きたいことがあるのですが、
会長が独自に研究された財務分析指標など、
著作権に触れそうなので、まとめましょう。
この佐藤塾の財務分析の内容は、著名なコンサルタントがいて
その指示の元いままで実践したのかと思ったらまったく違いました。
先代の佐藤誠一氏が、自ら経営の定石を教える「佐藤塾」を
永年開いていたからです。
まさに、経営者自ら考えた「生きた経営の定石」なのです。
この定石のおかげで、わずか年商2億の中小企業が
年商600億円の上場企業に生まれ変わったのです。
その「佐藤塾」の塾長だった先代社長から
「ウチの会社で3年頑張ってみて、肌に会わなかったら
辞めていいぞ」
と言われて佐藤会長は入社したのです。
現在佐藤会長は3代目の息子さんを
入社20年目としてやっと執行役員にしたそうです。
特に「事業承継」に悩んでいる全国の経営者から
絶大の指示を受けているのはそのためでしょう。
「新卒の息子は『大企業への一時就職』禁止。」
後継者教育で、よくあるのは社会人になったら、よその会社へ
入れて修行させるということが良くありますね。
それに対して、佐藤会長は、
「どうせ5年やそこらで自分の会社に戻る人間ならば、
あたらずさわらず、重要な仕事を教え込もうとするはずがない。」
とバッサリ。
それならば自社で20年かけてじっくり育てた方がよいというのが
持論のようです。
なかなか勉強になりますね。
最後に、悩み多き中小企業経営者に厳しい佐藤会長の言葉を
送ります。
「佐藤塾という勉強会で30年以上、様々な経営者にお会いしているが、
時折、『この方は残念ながら、絶望的に経営者にむいていない』と
思う後継者がいる」
ドキッとする発言ですね。
どんな後継者だと思いますか?
ご自分の息子さんを思い浮かべながら考えてください。(すいません)
「決断して実行するという、社長に必須の2大能力が
ない方である。」
「厳しい言い方になるが、決断力と実行力がない者を
社長にすれば、多くの人を不幸にする。
社長は後継者育成に心して当たっていただきたい。」
後継者育成で悩まれている経営者にこの言葉を送って終わります。
(がんばれ! 決断力と実行力シリーズ! おしまい)
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