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2021年8月18日 (水)

ソニー再生 変革を成し遂げた「異端のリーダーシップ」 その1

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また話題の本ですね。ソニー前社長の平井一夫氏。

2017年度に20年ぶりに7348億円もの最高利益を

出しながら退任してしまいましたね。

平井氏がソニーの社長になったのが2012年。

その後6年間のリーダーとしての経営哲学が書かれた本ですね。

 

もちろん、それに興味があったのですが、

この本に飛びついた最も大事な理由。

それは、平井氏は1960年(昭和35年)12月22日生まれだからです。

つまり、私となんと同学年なのですね。

私は10月生まれですから2カ月ほどしか違いません。

もっというと

 

1979年(昭和54年)アメリカンスクール卒業

1984年(昭和59年)ICU卒業

              CBSソニー入社

なのですね。ちなみに

1979年(昭和54年)都立竹早高校卒業

1984年(昭和59年)早稲田大卒業

               野村證券入社

 

非常に親近感を覚えたのです。

因みに、私は高校卒業して1年浪人したのですが、

平井氏はICUには9月生として1979年に入学しています。

 

ここまでは同じなのですね。

それから37年・・・同級生の平井氏はまったく違った人生となりました・・・。

 

人生にやり直しはありません。

「どうしてこんなに人生が違ったのだろうか?」と反省をしながら(!?)

何度も読み返してしまいました。

 

まず読んで驚きましたが、平井氏はまさに、典型的な「帰国子女」

だったのですね。

今では当たり前のような出来事ですが、

私の年代では少なかったでしょう。

 

小学校1年の時に銀行員だった父親の転勤で、ニューヨークへ。

当然英語なんて一言もしゃべれない状況で、

日本語まったく通じないところに放り込まれたのですからね。

でも4年生になると日本に帰国。

でも学年下のクラス。これは子供心に厳しい試練だったでしょう。

それでも年半でまたカナダのトロントへ。

その後また年半で帰国。子供としては本当に大変ですね。

 

平井氏は「異邦人」という言い方をしていましたが、

「異なる場所を転々と動き続けてきた。

幼いころの『異邦人』としての体験がその後、

経営者になって役に立った」

そうです。

 

常に「異なるもの」の見方や考え方に触れ、それを経営に取り入れようとした。

これを平井氏の造語でしょうけど、「意見」ではなく「異見」。

 

 

「異見をどう発見するか。どうやって経営戦略に昇華させ

実行させていくかは、私の経営哲学の根幹をなす思考法だ」

 

どうですか?

もうここまででまったく違う人生でしょう。

私だけのお話ではないですね。

人の「異見」どころか「意見」もまったく聞こうとしない経営者に

ぜひ読んでいただきたい本です・・・。

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