小説8050 その3
(ドラマ半沢直樹より)
この小説読みながら、小中学校で同学年だった「トシ坊」を
思い出しました。
彼は子供のころから「吃音症」。
いわゆる「どもり」ですね。
小学校の低学年の頃、そういう症状の子供も結構いたと思うのですが
だんだん年とともに直っていくのでしたが、トシ坊は直らず。
自然と「いじめ」の標的になっていました。
学校の先生もいじめる子供を何度か注意していたとは思いますが、
それが中学になっても続いたと思います。
でもどこか、いじめられているトシ坊を静観している自分が
いたと思います。
彼は今どうしているのか。どんな人生を送ったのだろうかと・・・。
またあまり書いたことないですが、私の出身中学は当時荒れていました。
「3年B組金八先生」にでていくるような不良もたくさんいました。
ドラマの場面のような、窓ガラスが割られるようなことも
日常茶飯事。
公立中学でしたので、金八先生のような教師もいましたが
ほとんどがうろたえている先生ばかりでした。
当時「学級崩壊」という言葉が叫ばれていましたが、
授業にならないことを苦にして退職した音楽の先生もいたくらい。
その中で「いじめ」などということは、些細なトラブルだったかもしれません。
不良の番長ににらまれて、不用意な正義感を出すことさえ
はばかられました・・・。
そういう意味で、私自身も「いじめ」にもあった経験があると
いうことなのでしょう。
大なり小なり、皆いじめの経験はあるはずです。
この本で書かれている表現ですが、
「心のとげをもったまま」
皆大人になっていっているのです。
現在、世の中は「SDGs」ということが叫ばれ出しましたが
「いじめのない世の中に」
ということこそ「SDGs」の精神につながるはずです。
小中学校からその精神を学ぶことはこれからの世の中には
絶対に必要なのでしょう。
この小説8050はドラマ化がきっと進んでいると申し上げましたが、
実際これがドラマ化されたら困る人も出るのかもしれませんね。
有名進学校がこの本の舞台ですが、いじめの程度はあっても
まったくないとも言えないと思います。
それがすべて学校側を訴えるような風潮になれば、
間違いなく学校側も困るでしょうし、
「モンスター・ペアレント」をより助長する流れにもなるのでしょう。
公立の学校の先生もまた大変になるでしょうね。
授業時間だけ教えておしまいという、
「ことなかれ主義の教師」
では生きていけなくなるのかもしれませんね。
とにかく早くTBSの日曜劇場でドラマ化してほしいですね。
個人的な希望として(まずないと思いますが)
半沢直樹チームに再結成してもらって。
そうなると堺直人がお父さん役・・・。
奥さんは上戸彩。
ひきこもりの息子を誰がやるか・・?楽しみです。
多くの方にドラマ見てもらって、
多くの方に「いじめ」や「ひきこもり」の現実を
考えてもらいたいものです。
(がんばれ! 8050問題シリーズ おしまい)
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