売上最小化、利益最大化の法則 その10
通販会社は売上を上げるには非常にコストのかかる商売だと
お分かりになったでしょうか。
そのコスト管理のために、必然的に「5段階利益管理法」が
考え出された訳です。
この本では「デジタル・マーケティング」という表現をしていますが、
ほとんどの事象を「数値化」して経営に役立てているのです。
当然ですが、このマーケティング責任者は社長自身です。
経営直轄型のマーケティングですから、これは担当者任せにしないで
社長自らやるべきことは当然でしょう。
しかし、ここまで社長が行う会社はそうそうないでしょうね。
ここは、ぜひ中小企業でも真似してほしいところです。
あと、もう一つ、すぐ真似してほしいのは
「コスト削減委員会」
ですね。
「利益最大化」するには「経費最少化」するのが手っ取り早いですから。
これは
「年一回、管理職7、8人が集まってこのコスト削減委員会を
組織して、聖域なしでコスト削減の議論を行う」
そうです。
「5段階利益管理法」でいえば
原価、注文連動費、販促費、ABC、運営費のすべてが
対象だというのです。
具体的には
「支払台帳を管理職が見直し、削減できそうな経費をリストアップし、
経費が利益に結び付いているかどうか考える」
そうです。
「聖域なし」
というのもポイントですね。
「社長給料取りすぎではないですか!」
なんては絶対言われないでしょうけど、
「社長!交際費使い過ぎではないですか!」
くらいは言われるかもしれないですね。
しかし、こういうことやると社長自身も襟を正し、きっと変わると思うのですね。
因みにこの会社はこれだけ儲かっているのですけど
その社長さんの給料も公開されているのですね。
前回ご説明した販管費の中に載っております。
役員総額(5人)で1億6000万円くらいですね。
「利益が29億円でているなら、社長が10億円くらい取ればいいのに・・・」
そう思う経営者もいるかもしれないですね。
株主総会で役員報酬の上限額は決まっているからなのです。
しかし、申し上げたいところですが、
この発想が中小企業経営者と上場企業の社長の決定的な違いです。
これ私がよくいう「会社は誰のもの?」というテーマですが、
「上場企業は株主のもの」
というのは分かると思うのですが、つい
「中小企業は株主=オレのもの」
となるのですね。
ですから、中小企業の業績が伸びない理由はココなのです・・・。
(すいません)
« 売上最小化、利益最大化の法則 その9 | トップページ | 売上最小化、利益最大化の法則 その11 »
コメント