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2021年6月 7日 (月)

こうすれば絶対よくなる! 日本経済 その3

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ここで、税理士ブログらしく「消費税」について熱く語りたいと思います。

消費税は1989年(平成元年)4月導入ですね。

1993年(平成4年)に脱サラして税理士を目指した私は

誰よりもこの消費税を勉強しました。(自慢話ですいません)

3年間も大原簿記学校で勉強して、税理士試験の消費税法は

2度も受けたのですね。

最後の3年目は消費税法の全文暗記して、通達の隅々まで読み込んで、

もう解く問題もなくなるくら勉強しました。もう試験直前には

国税庁から出しているQ&Aまで(!?)勉強していました。

1998年(平成10年)に税理士試験に合格すると、

当時消費税に精通している税理士は、当然ですが少なかったので、

税務署の講師に引っ張りだこ。

ちょうどその前の年、1997年(平成9年)に消費税が

3%から5%に引き上げられていたので、それを納税者に周知する

必要もあったのですね。

内緒ですが、税務署から名指しで講師の依頼もあったほどでしたね。

私なりに、このなじみにくい税金を、どうやってやさしく教えるか

結構悩んだものでした。

 

まず、消費税がなぜ始まったかご存じですか?

平成以前は消費税はなかったのです。

それまでは、税金の負担者と納税者が同じ「直接税」がほとんどだったのです。

税金の負担者と納税者が異なるのを「間接税」というのですが、

諸外国はその割合が割から割だったので、それを真似て日本も導入されたのでした。

景気の動向受けやすい「直接税」より、受けにくい「間接税」の

割合をふやそうとしたのですね。

 

この導入は間違いではなかったのです。

消費税の導入はそれほど経済にはインパクトはなかったのです。

なぜなら当時は「バブル景気のピーク」の時点です。

忘れもしません。1989年12月29日。日経平均が

史上最高値3万8915円を付けましたからね。

インフレ基調が続いて経済が膨張していたからなのです。

 

でも、その後1991年(平成3年)くらいからバブルの崩壊。

3%から5%に引き上げられた1997年(平成9年)は

どういう経済状況だったかというと、経済が立ち直っていない情勢。

引きあげられた4月から、その夏から秋にかけて

景気が急速に悪化します。

11月に三洋証券、北海道拓殖銀行、山一証券が倒れ、

日債銀や長銀も危ないという話になった。

まさに金融危機。

そんなときに消費税の増税を敢行したから、日本の景気が悪くなり

財政的に破綻したというのです。

 

なかなかハッキリここまで書いている本はないでしょうね。

 

 

「97年の消費税増税は日本の命運を分けた」

 

こうもズバリ。

 

「97年の消費税5%から日本国民の『貧困化』が進みはじめた」

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