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2021年5月13日 (木)

ガッツはレッドオーシャン

20210513-080313

 

先日、落合陽一さんと林修さんの対談をテレビで見ました。

実に面白かったですね。

落合陽一さんはこのブログでも何度も取り上げているとおり、

お若いけど、時代のオピニオン・リーダーですからね。

 

その番組の中で

 

「ガッツはレッドオーシャン」

 

これは心に刺さりました。

 

まず、「ブルーオーシャン」、「レッドオーシャン」の理論は

ご存じですか?

 

競争相手のいない青い海を「ブルーオーシャン」と呼び、

血で血を洗うような競争の厳しい領域を「レッドオーシャン」と

呼びます。

 

この言葉は、コロナ後の世界のキーワードになりませんかね。

私のようなスポコン世代では、「根性」、「ガッツ」、「気合」は

好まれた言葉でした。

私が大学を卒業した今から40年前は、人口も増加し続け、

日本の経済成長が期待されていた時代背景でしたからね。

某野村證券でも、朝から晩まで「ガッツ出して」、「靴の底減らして」

ひたすら働くことが尊重されていましたね。

私も昔、営業課長に

「ガッツ出して、気合入れて立って営業電話しろ!」

よく怒られたものでした・・・。

 

確かにそれで成果は出た時代だったのだと思います。

 

あれから時代は変わって、今や経済も低成長で少子高齢化。

しかもコロナ後は先行き見えない時代。

 

落合氏は、入社試験の人事面接を受ける際に、

 

「ガッツ」をアピールしようとした学生に対して

 

「ガッツのあるのは当然の前提だから、それをアピールしても

市場価値はない」

 

とバッサリ。

 

「仕事はストレスなく淡々とこなすことが当たり前」

 

だというのです。

この番組見て思わず、それを書いている落合さんの本を

ダウンロードしてしまいました。

 

Photo_20210513092401

 

ガッツや気合でやっていた仕事は、「何の文句なく淡々とこなす」

コンピュータに取って代わられている時代だからなのですね。

 

私の時代ではそのガッツは、

 

「旧来型の市場で必要だった資質にすぎない。

それは当たり前として、その人に何ができるか問われている。」

というのです。

 

私と同世代の林先生も東進ハイスクールに入社した時は

最初数学の先生。

これでは勝てないと判断して

「ブルーオーシャン」の国語の先生に鞍替えしたそうです・・・。

 

この対談を居酒屋の経営者が見ていたらどう思ったでしょうか。

 

「今はコロナで仕方ない。コロナが落ち着けばガッツ出して、

朝から晩まで、一生懸命働けば大丈夫だ・・・」

 

販売会社の営業部長も

 

「今はコロナで仕方ない。コロナが落ち着けばガッツ出して、

朝から晩まで根性で電話して、靴の底すり減らして

一生懸命営業すれば大丈夫だ・・・」

 

旧来型の市場のレッドオーシャンが大好きな方には

仕方ないですか・・・。

 

コロナ後は「ブルーオーシャン理論」が絶対流行りそうです。

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