社会保険料削減問題(令和改訂版) その9
お分かりの方も多いと思いますが、4月というのは、
社会保険料の計算に関しては大事な時期なのです。
4月から6月の給料で今後の社会保険料の等級が決まるからなのですね。
そんな時に
「4月から役員報酬を10万円に下げましょう!」
とか
「毎月150万円も役員報酬はもったいないです。10万円にしましょう!」
とブログでもアップすることは問題視する方もいるのでしょう。
前回アップした社会保険労務士の先生方です。
「賞与を使った削減策は許さない」
という業界の雰囲気ですからね。
実は、それが今回勉強してそれが良く分かったのです。
普通の方は絶対ご存じないでしょうけど、社会保険労務士法第一条を
突然ですがアップします。
「労働者等の福祉の向上に資する」ことが目的なのですね。
私がここでエラそうに、事業者側の立場に立って、
「社会保険料はもったいないです。下げましょう!」
と知恵を絞ると、
「労働者の福祉はどうなるのだ!将来の年金減らされて可哀そうだ!」
とお叱りを受けるのでしょう。
それと実は、4年前も社会保険労務士会からお叱りを受けた
「前科」があるのです。こちら
「吉田がこうやって、社会保険料のことをアップしているのは
社会保険の届出やって儲けたいのだろう?」
そう勘違いされたのでしょうか。
あえて申し上げますが、今回も社会保険労務士の先生方の仕事を
奪う気は1ミリも、1ミクロンもありません。
税理士ながら、社会保険制度を勉強しそれを考えることも
「労働者の福祉」のためには必要ではないでしょうか?
このシリーズをアップして、早速ある方からメールいただきました。
「私は年俸制で退職金もない身ですから関係ないですね・・・」
本当に関係ないのでしょうか。
そういう方の将来を考えてあげることこそが
「労働者の福祉」ではないでしょうか。
ではここで命題です。
「私は現在40歳です。転職してある会社と年俸1200万円の10年契約
するつもりです。
将来の年金を最大限に増やすためにはどういう契約をしたらよいでしょうか?」
コロナ禍では働き方改革が盛んに言われています。
テレワークが主流になり、「滅私奉公」、「サービス残業」という言葉が
死語になりつつありますね。
「通勤地獄」を避け、郊外に引っ越し子育てに生きがいを求め
転職しようとする方も多いでしょう。
経営者側としても、そういう方々の中で優秀な方を
採用するには絶好のチャンスなのです。
では質問の答え分かりましたか?
このシリーズよく読むと分かりますね。
私になりに考えた答えです。
年俸1200万円なら
月給100万円を12回もらうより、
月給65万円を12回、あと残り420万円を賞与として
例えば150万円、150万円、120万円と
3回に分けてもらった方が、年金は多くもらえるのです・・・・。
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