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2021年3月23日 (火)

田中角栄 上司の心得 その5

 

「政治家と官僚との関係」

これはまさにタイムリーなお話ですね。

 

田中角栄は「官僚使いの名人」と言われていました。

そう書くと

「どうせ、田中角栄は官僚をカネやポストで蹂躙したのだろ!」

と思われがちでしょうけど、それはまったく違うとハッキリ

書いてあります。それどころか、田中という政治家の本質を

まったく分かっていないとまで・・・。

 

では、田中角栄のいう「官僚に仕事をしてもらう」三つの要素。

 

1. こちら(政治家)に、相手(官僚)を説得する能力があるか。

 

2. 仕事の話に、こちらの私心、野心といったものがないか。

 

3. 相手が納得するまで、徹底的な議論をやる勇気、努力があるか。

 

なぜこの三つをいうかという理由。

官僚は能力が乏しいと見抜いた政治家には、表向きを合わせるものの、

それ以上、積極的にその政治家のために働くということはない。

能力ありと見抜いた上司としての政治家には、「公僕」として

寝食を忘れても政策づくりに汗を流す特性があるからなのです。

ここまで書くと

「官僚を左遷という恐怖人事で蹂躙する」某政権にも

学んでいただきたいですね・・・。

(政治のことは書かないお約束でしたね・・・つい・・・)

 

まあ、これ以上官僚の扱い方を学んでも仕方ないので、

ビジネスに応用していきましょう。

 

角栄流の「上司三要諦」です。

 

一つは、「上司は部下を説得するだけの能力が不可欠」

 

二つは、「上司の方針は決して自らのためでなく、部下にあくまで

会社全体の方針であることを理解してもらう努力が不可欠」

 

三つは、「上司は部下が十分に納得するまで、議論から逃げては

いけない」

 

どうでしょうか。

もっともな「三要諦」ですね。

田中角栄のすごいところは、こういうことを言うと

必ずこんな反対意見が出てくることまでお見通しなのです。

 

上司は上司で自負があり、

「部下の言っていることはオレも通ってきた道だ。

まァ、ある程度聞く耳持っていれば十分だろう。

なぜ、いまさら下の者と徹底議論しなければいけないのか・・・」

 

田中角栄はこれをバッサリ。

 

「そんな姿勢がダメなのだ。あくまで全力投球で真正面から

対峙する勇気があるかどうか」

 

ここで角栄流のウンチク。

「論語」もいわく、「下問を恥じず」としています。

 

「自分より下の者に物を聞き、教えられることを恥じるな、逃げるな」

ということです。

 

時代は猛烈なスピードで激変しています。

上司の経験則だけに頼るメリットは、

相対的に低下しているということなのですね。

 

分かりやすく言うと

 

「オレの若い頃には・・・」

 

何て部下にくだまく上司は絶対ダメなのですね・・・。

 

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