田中角栄 上司の心得 その4
では角栄流交渉術。
「ワシの演説を、皆、楽しんで聞いてくれるが、実は信頼感が
あるからなんだ。」
これ参考になりますね。
「信頼感のある演説」とは何か分かりますか?
「数字をきちんと示し、事の由来を正確に伝えること。」
「なるほど!」と思いますね。今の信頼感のない政治家に
教えたいですね!?
「数字と歴史を語ること、これ以上の説得力はない。」
1972年(昭和47年)9月の「日中国交正常化交渉」で
中国の北京に飛んだ時、日中間の歴史を徹底的に
頭に叩き込んでから、時の周恩来首相と交渉に臨みました。
それを相手が認めたことで、互いに胸襟を開き正常化を
進めることができたのだそうです。
「相手を知るべく事前調査が不可欠」
これはビジネスにおいても同じでしょう。
交渉術の要諦のもう一つ。
「握手の効用を軽視するべからず」
現在のコロナ禍ではちょっと難しいのかもしれませが、
コロナ後には使えるワザです。
「交渉相手の目を凝視する。そのうえで、ガツンと音がするくらいの
力強さで握手に出るんだ!」
田中角栄の伝説的な名演説は、俗に「角栄節」といわれます。
ではその「角栄節」の必殺話術5か条。
① 何を話したいのか、まず話の冒頭で結論を示す。
これは大事でしょうね。しかもテーマは一つか多くても二つに
絞るべきだそうです。
② とくにスピーチでは、聞き手との「一体感」を醸すことに
全力を挙げよ。
ここが最大のポイント。独りよがりの話、自慢話は最悪。
③ たとえ話をできるだけ織り込む。
ここで先ほどの「数字と歴史」ですね。
④ 聞き手、話し相手への問いかけ、同意を得ることを心がけよ。
「角栄節」に多いのが、「そうでしょう。皆さん!」という問いかけ。
⑤ 声には力を入れよ。
これも当たり前ですね。蚊の鳴くような声では説得力がありません。
力のこもった声には信頼感も増します。
これくらいの話術テクニックを体得すれば、
周囲、部下の評価は間違いなくワンランク上になるそうです。
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