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2020年12月11日 (金)

アイアンハート その5

「センターピン理論」

が正しいかどうか?

 

これを論証するまでもなく、まず正しいと思うのですね。

センターピンを外してストライク(事業の成功)はできないでしょうから・・・。

 

折口氏は、ディスコで遊んだこともないのに、

ジュリアナ東京を成功させました。

また、今までなかった介護事業というものに目を付け、

一時は日本最大規模にまで成長させました。

さらに、外食産業をやった経験もないのに、アメリカでチェーン化に

成功して多額のエグジット(ベンチャービジネスで第三者への売却による

多額の利益を得ること)を得たのですね。

 

日本での結果はどうあれ、それをある意味認めざるを得ないのでしょう。

 

しかし、2000年代初頭のM&Aブームで本当にすごい経験を

したのですね。

このあたりも読んでいて懐かしくなりましたが、

ホリエモンを代表とするM&A長者が暗躍した時代です。

「猫も杓子もM&A

というのは確かに異常だったのですね。

 

グッドウィル・グループをゼロから立ち上げ、

創業10年で1400億円の売上です。

ここから、M&A攻勢にかけます。

 

技術者派遣の会社「グッドウィル・エンジニアリング」を

立ち上げ、2年後にはまだ10億円規模の会社であったのに、

売上230億円の売上の「フジオーネ」という会社を買収します。

買収金額は40億円!

相場の倍以上のカネだったらしいですね。

 

つまり、当時は「M&Aで売上を買う」時代だったのですね。

創業11年目の2005年にはついに売上2000億円達成です。

 

翌年の2006年、売上5700億円の会社をM&Aです。

この「なまめかしいお話」が一番面白かった・・・。

 

しかし、2004年に東証一部上場企業になったのですからね。

売上2000億円の企業が非上場の5700億円の企業を買収だなんて

やはりワンマン経営者だったのでしょうね。

こんなこと普通の上場企業ならあり得ないでしょうから・・・。

 

でも当時の折口氏の持ち株比率は18%。

そのため急遽借金して増資するのですね。

将来的にその借金が自己破産につながるのですが

正直に書いてありました。まさにリスクを取ったのでしょう。

 

しかし買収金額は880億円!

ずいぶん吹っ掛けられたのですね。

 

しかし仲介した公認会計士が380億円も抜いたという

オチもついていましたが、ずいぶん乱暴なM&Aだったのですね・・・。

 

その後この公認会計士も脱税などで逮捕され、

グッドウィル・グループのパッシングの材料となったのですね。

 

どうも折口氏は日本において事業的には成功したものの、

M&A長者としても

「カネまみれ」

の悪いイメージが付きまとってしまったのですね・・・。

 

「センターピン理論」

という崇高な経営手腕があったのに残念ですね・・・。

 

 

 

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