アイアンハート その8
いろいろ熱く語ってきた「センターピン理論」ですが、
そろそろまとめましょうか。
折口氏のような経験豊富なM&Aコンサルタントは
今後必要とされるのでしょうね。
コロナ禍で事業基盤そのものが変わってしまった企業が
今後どんどんでてくるのでしょうから。
例えば、日本中に拡大した飲食店チェーンは、
このコロナ禍で再構築せざるを得ない業態ですね。
アメリカで高級和食店チェーンを成功させ、世界中にチェーン化した
折口氏の経営手腕はきっと必要とされるのかもしれませんね。
こういう世の中の潮流が激変するときこそ
ビジネスチャンスが来ると思いませんか。
「このコロナ禍でいったんビジネスを手じまいしたい」と考える慎重な経営者。
「ピンチこそチャンスだ!」と考えている事業意欲旺盛な経営者。
きっと両極端の経営者がたくさん現れるでしょう。
その「売りたい企業」と「買いたい企業」を結び付けるのが
M&Aビジネスですからね。
それでまたM&Aブームが起きるのかもしれませんね。
そんな時こそ、そういう真のコンサルタントを事業意欲のある経営者は
求めているはずでしょうから。
折口氏は非常にいいこと書いています。
「起業家インキュベーターは、高度なビジネス・コーチであるとともに、
すべての経営プロセスを経験し、より経営者の気持ちを理解している
『メンター』であるべきだ。」
メンターとは「指導者」・「助言者」の意味ですね。
しかも経営者の気持ちを理解していることが大事。
すべての経営プロセスを経験しているコンサルタントは
なかなかいないはずです。
折口氏こそ適任であるといいたのでしょう。
「経営者の性格や『こうしたい』という思いをリスペクトしつつ、
事業規模、財政状態、周辺環境を考慮して、その実情に即しながら、
あらゆる経営判断において最善の答えを引き出せるように
導いていくのが私の役割なのだ。」
読みなが考えていましたが、
これこそ「顧問税理士の役割」なのでしょう。
事業規模、財政状態は当然のことながら知っているはずです。
周辺環境さらに勉強して、そして何より経営者の性格や思いを
よく理解することなのですね。
アフター・コロナの時代は、そういう優秀な「メンター」が
間違いなく必要とされていくのでしょう。
折口氏はバブル時代のビジネスの天国と地獄を見た方ですからね。
なかなか勉強になった本でした。
(がんばれ! ジュリアナ東京シリーズ おしまい)
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