« 川崎月例 | トップページ | あけましておめでとうございます »

2020年12月29日 (火)

オードリー・タン デジタルとAIの未来を語る その4

何だか訳の分からないコロナ禍の2020年でしたね。

もう仕事納めの日が来てしまいましたので

「オードリー・タン・シリーズ」もまとめましょう。

 

読みながら本当に感心しますが、実に素晴らしく優秀な方ですね。

「AIの未来を語る」にはふさわしい方だと本当に思います。

しかし、ところどころ難しすぎて何度も読み返してしまいました。

 

ただ申し訳ないですが、

「日本がAI後進国に本当になってしまった・・・」

と考えてしまうのは私だけでしょうか。

 

AIに対する考え方は、ぜひ学んでいただきたいところです。

 

20210106-132524

 

「AIと人間の関係は、ドラえもんとのび太のようなもの」

 

これ分かりますか?

「ドラえもん」は一つのAIと言えますね。

「ドラえもんの役割は、のび太くんがやりたくないような

ことをさせたり、のび太くんに何かを命令して実行させたりすることは

決してありません。

のび太くんを成長させるのが、ドラえもんの目的であるはずです。」

 

「無条件にドラえもんを信頼しているわけではないはずです。

むしろドラえもんにおんぶに抱っこでは、のび太くんにとって

社会との相互交流は難しいものになってしまいます。」

 

「なるほど!」と思いませんか。

ドラえもんをAIに置き換えたらよく分かるのではないでしょうか。

 

さらにデジタル担当として、もっといいことも言っています。

 

「AIは人工知能『Artificial Intelligence』と呼ばれますが、

むしろ補助的知能『Assistive Intelligence』とらえた方が

よいのではないかと考えています。

AIは人間の選別に使われるようなものでは決してなく、

あくまでもソーシャル・イノベーションを進め、

人間社会をより良くするために使われるものでは

なくてはならないはずです。」

 

すばらしいですね。AIの考え方を学んでください。

 

あと台湾の世界における役割に驚きます。

 

 

「台湾シリコンバレー計画」は桃園(とうえん)を拠点として、

台湾全土を対象としているそうです。

グーグルのアジア最大の研究開発総本部は台湾にあることも

初めて知りました。

太平洋に埋没された光ファイバーケーブルが台湾に直結している

のです。ちなみに香港にはつながっていません。

 

シリコンバレーで起きた問題をアジアで解決することは

もう常時行われているというのです。

これも2021年のビジネスのヒントになりますね。

 

この本の最後の言葉に驚き感動するでしょう。

 

「こんな不正義が二度と起こらないために、私は社会に対して

何ができるだろうかと。

この問いを、怒りに対して抱き続けることで、怒りは建設的な

エネルギーとなります。

そうすれば、誰かを攻撃したり何かを非難したりせずに、

前向きな新しい未来の原型を作る道に止まることができます。」

 

こういうことを自由に発言できる方を政府の要職に置くことができる

台湾をたまらなくうらやましく思いませんか。

日本で起きている政治のことを、攻撃したり非難しても

何も変わらないのです。

それを建設的なエネルギーに替えることで

新しい日本が見えてくるのでしょうね。

 

未来の指導者オードリー・タン氏にいろいろと

教わりましたね。

 

2021年のコロナ後の新しい道筋が見えてきましたか。

 

来年こそはいい年になってほしいですね。

来年ももっともっと頑張りますよ!

 

では皆様よい年を。

« 川崎月例 | トップページ | あけましておめでとうございます »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 川崎月例 | トップページ | あけましておめでとうございます »