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2020年12月25日 (金)

オードリー・タン デジタルとAIの未来を語る その3

 

この本を読んで、台湾という国の「心の豊かさ」を痛烈に感じます。

まず、

「台湾には寛容とインクルージョン『包括』の精神」

があるのです。

 

オードリー・タン氏はトランスジェンダー、つまりマイノリティと

呼ばれることもある方なのです。それなのに

「マイノリティが多数派に対して具体的な提案を行えば、

 多数派は喜んで耳を傾ける」

という土壌があるというのです。

 

また、台湾には「鶏婆」(ジーボー)という言葉があるそうです。

これは「母親のようにおせっかいでうるさい」という意味で、

これも台湾における重要な価値観になっているそうです。

 

 

これら精神が土壌になっているからこそ、

デジタル社会を推し進めるにあたって

「一人も置き去りにしない社会改革を実現する」

という精神が生まれるのです。

 

「誰も置き去りにしないインクルージョン。」

素晴らしいと思いませんか。

 

台湾のテクノロジー政策においても、これらの重要な価値観が

ベースとなっているのです。

 

台湾と日本の共通点として、中小企業が多いことが言われます。

ただ日本と違っているこの価値観があるから、中小企業の取り組み方が

違うのです。

 

新しい概念、例えばAIのような新しいテクノロジーが

出てくると大企業でなく、真っ先に中小企業が飛びつくのだそうです。

 

その土壌としてうらやましく思ったのは、

「台湾にはAIスクールのようなものがあり、中小企業の経営者が

このような問題に取り組むことができる仕組み」

がすでにあるのだそうです。

日本では「IT音痴の経営者」は申し訳ないですが多いです。

そんな「IT音痴」ではきっと台湾ではビジネスができないのでしょうね。

 

 

つまり、デジタル・イノベーションが日本よりはるかに進んでいる

のですね。

でも重要なことは

「イノベーションとは、より弱い存在の人たちに優先して提供されるべきもの」

という考えです。

つまり、

「わずかな部分あるいは少人数のためのイノベーションによって、

弱者を犠牲にしてはならない」

 

そういう考えが徹底されているのです。

 

「台湾がなぜコロナを制圧したか」

根本的なところが分かってきましたか・・・・。

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