アイアンハート その1
コロナ後の経営はコレですね。
「アイアンハート」
これが一番必要なのですね。
読んでいて勇気が出てくる本です。
主人公は折口雅博氏。
1961年(昭和36年)生まれですから、ほぼ私と同年代です。
私の年代では、もう彼は
「まさにバブルの象徴」
のようなイメージですね。
ご存じでしょうか?
1991年(平成3年)~1994年(平成6年)に
東京芝浦にあった「ジュリアナ東京」。
「ボディコン」、「お立ち台」、「ジュリセン」など
バブル=ジュリアナ東京
まさにそのイメージ。
これを仕掛けたのが、当時日商岩井のサラリーマンだった
折口雅博氏。
残念ながら私は平成4年に退職したので、一度も行ったことありませんが・・。
ジュリアナを大成功させて、六本木に「ヴェルファーレ」を開店。
その後、1995年(平成7年)に株式会社グッドウィルを創業。
介護事業のコムスンを含む人材総合サービス業を立ち上げたのです。
あの六本木ヒルズに本社を構え、ここでもまたバブルの象徴ですね。
1999年店頭公開、創業9年目に1400億円の企業に
育て上げます。
さらに売上6000億円の同業のクリスタルグループを買収して
創業12年目に売上高7700億円、従業員10万人の
大企業に育て上げたのです。
そのお話がてんこ盛り。
読んでいて懐かしくなりましたね。
大成功のお話も面白いのですが、
冒頭の折口氏の生い立ちが泣けます。
こんなお話まったく知らなかったのです。
もともと実家は大田区で会社を経営し、200坪の豪邸に住む「おぼっちゃま」。
しかし小学校の時に会社は倒産。
その後両親は離婚。父親と兄弟4人は家賃3万3000円のアパート暮らし。
最後は生活保護まで。
せっかく合格した進学校の県立熊谷高校への進学は断念。
給料ももらえる「陸上自衛隊少年工科学校」に進むのですね。
給料は7万円。そこから2~3万円を仕送り。
陸上自衛隊の高校はすさまじいのですね。
昔の軍隊そのもの。いわば戦前の「予科練」みたいなところのようです。
同世代でこんな学校に行った方がいたのかと感激しました。
努力して防衛大学に進学します。
結局高校・大学の7年間は寮生活。
生半端な気持ちでは防衛大学校は卒業できません。
当たり前ですが、
「当時流行したディスコにも行ったことがなかった。」
と正直に書いてありました。
しかし、この強烈な経験はその後の企業経営でも生きてくることになります・・・・。
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