続・こうして店はつぶれた その2
先週このスーパーやまとのネタをアップしたら、
早速元社長の小林様からコメントいただきました。
書き終わってから、メールやお手書きをいただいたことは
あったのですが、こんなこと初めてですね。
うれしいものです。
ありがとうございます。
「余計なこと書くな!」というお叱りではなく、
好意的に受け取り、小林様にエールを送るためにも書き続けてまいります。
リンクもされていたので、これもアップしておきましょう。
です。スーパーやまとの情報がアップされております。
HPにカッコイイ写真もアップされていましたので載せておきましょう。
この方ですね。この方が「やまとマン」です。
この「やまとマン」というのは、いわば
「地域に困った人がいたらすぐ手を差し伸べる」ヒーローです。
正式ユニフォームはコレです。御本人によく似ていますね。
実に愛すべきキャラです。
山梨県では知らない人がいなかったくらいの
有名人だっだそうです。
では、このやまとマンが2001年(平成11年)39歳の若さで社長に
就任し、改革を断行していくのですね。
しかし、自ら書いていますが、それまで店先に立ってお客さんと
接していただけの「なんにも専務」だったのですね・・・
(すいません。これは原文のまま)
ましてや過去、銀行に勤めていたり、ましてやコンサルタントでも
なんでももなかった方なのですね。
「すぐさま『漫画簿記入門』を読み、決算書の読み方をゼロから
勉強してどこから手を付けたらよいか考えた・・」
と正直に書いてありました。
すでに赤字1億円の会社ですから、もう後がないのです。
まず仕入原価の見直しをします。そして驚きの行動に出ます。
「やまとの主力の取引先であり親子3代にわたる付き合いで、
おまけに仲人をお願いした地方問屋」
を切ってしまうのですね。年間10億円も取引していたというのを
バッサリ変えてしまったというのですからすごいです。
なかなか自分の仲人と喧嘩できないものでしょう。
こんな感じで先代のしがらみをバッサバッサと切り込んでいったと
いうのです。
ついでにメインバンクも変えてしまうのですね。
さらに先代社長も退職金を支払って辞めてもらいます。
(ほかの本では4000万円支払ったと書いてありました。)
結果的に先代のしがらみで入社した従業員なども
退職してしまいます。
結果的に、
「従業員のやる気にふたをしていた親族を一掃」
させてしまうのです。
なかなか優秀な2代目さん(正しくは3代目)です。
同族企業の弊害をよく分かっているようですね。
こういう方は、税理士としても、なかなかお目にかかったことないですね。
そうやって人件費、家賃、水道光熱費をすべて見直し、
経費を削減していくのです・・・。
そして2年目についに黒字転換させます。
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