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2020年10月15日 (木)

続・こうして店はつぶれた その10

またやまとマンさんからまた「突込み」が来てしまいました。

 

守りたいもの…、特にありません(^^;

半沢直樹なら…「やれ!」と言ってくれたかも知れません(笑)

商人としての人生。

今、私はかつてないほど周りの皆さんから良くして頂き、とても幸せです!

とかく評判の悪い「甲州商人」として、最後までやり尽くしました。

従業員はすべて再就職が決まり、私は自己破産して法的に責任を取りました。

会社はいつかはなくなるものでしょう。

経営に関してはそれほど適当にしていた訳ではなく、命懸けでやっていました。

いわゆる「自滅型経営者」の典型でしょうが。

本ではワンマン社長に見えるでしょうが、特に暴君的な存在ではありません。

なにせ子供たちの見本となるべき教育委員長ですから(^^)

この本は「こんなバカがいた」という反面教師の物語ですm(_ _)m

 

 

もう、このようにご指摘を受けた以上、勝手に憶測では書けませんね。

経営者として真剣に生きてこられた方に失礼ですから。

でもご要望通り「反面教師」として、この本を読んだ方に

どこを学んでいただきたいか書いて終わりましょう。

 

2つ申し上げたいと思います。

一つ目は、

 

「黒字倒産の実例」

 

ということです。

まさに、スーパーやまとは、これに該当します。

銀行から一部債権放棄を取り付けながら、再生の道を歩んでいたのです。

ようやく黒字転換したばかりでした。

ただ、その復活を面白くないと見た仕入先(ライバル企業?)から、

資金を搾り取られたためにつぶれてしまったのです。

このあたりは読んでいて非常になまめかしい・・・。

 

「黒字倒産」のことは、別の表現で何度も説明してきたつもりです。

 

「キャッシュ・イズ・キング 赤字で会社はつぶれない

キャッシュが尽きた時がつぶれる時」

 

 

このネタは、以前本を読んで、こちら ことあることに講習会で

説明しているのですが、経営者の方にはなかなか「腑に落ちない」

箇所のようです。

すべての中小企業経営者に「倒産の現実」として、やまとから

ぜひ学んでいただきたいのです。

 

税理士として、

「赤字になるとマズイのですか?」

もう何百回、何千回と聞かれたでしょう。

「赤字=倒産」ではないのですね。

もっというと、「赤字」→「銀行が手を引く」→「倒産」 でもないのですね。

 

「キャッシュを残す」という意味を、ぜひよく考えてほしいと

思うのです。

 

会社にキャッシュを貯めるか、もしくは個人でキャッシュを蓄財しておく。

つまり、役員報酬をたくさん取って、個人資産を蓄財しておく。

又は、逆な意味で、会社はできるだけ多くの利益を出して、

税金払ってでも会社にキャッシュを貯めておく・・。

その他いろいろありますね。中小企業の財務体質は実に脆弱だからです。

 

そんなことまったく考えない経営者から、

「交際費をたくさん使った方が節税でいいですよね・・・」

「会社でベンツ買った方が節税になりますか・・・」

こういう会社には億単位の借金があることもザラです・・・。

 

先月取り上げたサイゼリヤの決算発表が昨日ありました。

コロナ禍で今期は赤字36億円なのだそうです。

でもあの会社にはキャッシュが260億円もあるのですね。

しかも、いままで無借金できたのです。

そういう会社は間違いなく強いのです。

コロナ禍でもビクともしません。

 

最後に、やまとマンから再度「突込み」を受ける前に書きます。

やまとマンはベンツにも乗らないで、交際費も使わず質素に

「命懸けで」やってこられた方です。

それでも・・・・。

 

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