続・こうして店はつぶれた その10
またやまとマンさんからまた「突込み」が来てしまいました。
守りたいもの…、特にありません(^^;
半沢直樹なら…「やれ!」と言ってくれたかも知れません(笑)
商人としての人生。
今、私はかつてないほど周りの皆さんから良くして頂き、とても幸せです!
とかく評判の悪い「甲州商人」として、最後までやり尽くしました。
従業員はすべて再就職が決まり、私は自己破産して法的に責任を取りました。
会社はいつかはなくなるものでしょう。
経営に関してはそれほど適当にしていた訳ではなく、命懸けでやっていました。
いわゆる「自滅型経営者」の典型でしょうが。
本ではワンマン社長に見えるでしょうが、特に暴君的な存在ではありません。
なにせ子供たちの見本となるべき教育委員長ですから(^^)
この本は「こんなバカがいた」という反面教師の物語ですm(_ _)m
もう、このようにご指摘を受けた以上、勝手に憶測では書けませんね。
経営者として真剣に生きてこられた方に失礼ですから。
でもご要望通り「反面教師」として、この本を読んだ方に
どこを学んでいただきたいか書いて終わりましょう。
2つ申し上げたいと思います。
一つ目は、
「黒字倒産の実例」
ということです。
まさに、スーパーやまとは、これに該当します。
銀行から一部債権放棄を取り付けながら、再生の道を歩んでいたのです。
ようやく黒字転換したばかりでした。
ただ、その復活を面白くないと見た仕入先(ライバル企業?)から、
資金を搾り取られたためにつぶれてしまったのです。
このあたりは読んでいて非常になまめかしい・・・。
「黒字倒産」のことは、別の表現で何度も説明してきたつもりです。
「キャッシュ・イズ・キング 赤字で会社はつぶれない
キャッシュが尽きた時がつぶれる時」
このネタは、以前本を読んで、こちら ことあることに講習会で
説明しているのですが、経営者の方にはなかなか「腑に落ちない」
箇所のようです。
すべての中小企業経営者に「倒産の現実」として、やまとから
ぜひ学んでいただきたいのです。
税理士として、
「赤字になるとマズイのですか?」
もう何百回、何千回と聞かれたでしょう。
「赤字=倒産」ではないのですね。
もっというと、「赤字」→「銀行が手を引く」→「倒産」 でもないのですね。
「キャッシュを残す」という意味を、ぜひよく考えてほしいと
思うのです。
会社にキャッシュを貯めるか、もしくは個人でキャッシュを蓄財しておく。
つまり、役員報酬をたくさん取って、個人資産を蓄財しておく。
又は、逆な意味で、会社はできるだけ多くの利益を出して、
税金払ってでも会社にキャッシュを貯めておく・・。
その他いろいろありますね。中小企業の財務体質は実に脆弱だからです。
そんなことまったく考えない経営者から、
「交際費をたくさん使った方が節税でいいですよね・・・」
「会社でベンツ買った方が節税になりますか・・・」
こういう会社には億単位の借金があることもザラです・・・。
先月取り上げたサイゼリヤの決算発表が昨日ありました。
コロナ禍で今期は赤字36億円なのだそうです。
でもあの会社にはキャッシュが260億円もあるのですね。
しかも、いままで無借金できたのです。
そういう会社は間違いなく強いのです。
コロナ禍でもビクともしません。
最後に、やまとマンから再度「突込み」を受ける前に書きます。
やまとマンはベンツにも乗らないで、交際費も使わず質素に
「命懸けで」やってこられた方です。
それでも・・・・。
« 続・こうして店はつぶれた その9 | トップページ | 続・こうして店はつぶれた その11 »
コメント