続・こうして店はつぶれた その11
もう一つご説明したいことは
「少子高齢化」
ですね。
今回舞台となった地域は山梨県韮崎市です。場所分かりますか?
韮崎というと、私の年代では、サッカーの中田英寿選手ですね。
やまとマンも韮崎高校出身なのですが、その後輩の超有名人ですからね。
韮崎市の人口は現在28,930人ですね。
申し訳ないですが、そういう大変ローカルな所のお話なのです。
正直書くと20年後、30年後の日本の縮図を見ている気がしました。
韮崎市の人口ピラミッドです。
驚きます。かなりいびつですね。一番多い層は70代なのですね。
子供も少ないし、まさに「少子高齢化」です。
やまとマンは、「移動スーパー」をやった理由がココですね。
韮崎市のHPで見つけましたが、あと20年後には
人口が2万人ほどになるとさえ予想しています。
そんなところに、「今ショッピングモールまで作って、
将来どうなるのだろう?」
そう思いませんか・・・・。(すいません。)
韮崎市ではピンとこないでしょうから、山梨県の人口で
見てみましょうか。
山梨県の人口は約80万人です。
(本では82万人と書かれていましたがもっと減っています)
この本では山梨県の人口と世田谷区の人口の比較が出ていましたね。
世田谷区はそれより多い92万人なのですね。
山梨県の80万人しかいない小さなマーケットに
今でもスーパーやドラッグストア、ホームセンター、
ショッピングモールが、次々に開店しているというのです。
山梨県には9月末現在で137店舗もありました。
中小のスーパーがいかに大変なのは分かるでしょうか。
でも人口が80万人いても面積は約4000k㎡です。
世田谷区はわずか約50k㎡ですからね。
面積で約80倍も広いので比較する方がおかしいです。
山梨県は南北で90キロもあるのですから、
車で2時間もかけてスーパーに買い物に行く人はあまりいないでしょう。
世田谷区の人口ピラミッドも探してみましたが、
こっちは若いですね。30代~50代が多いのです。
世田谷区のスーパー数は全国2位でした。
それでももし私がイオンの出店企画担当だったら、20年後、30年後を考え
山梨県ではなく迷わず世田谷区に出店するでしょうね・・・。
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