なぜ星付きシェフの僕がサイゼリヤでバイトするのか? その2
最初にこのタイトルを見たときに、
「これは売れないレストランが売上を上げるためのネタでは?」
そう思ってしまったのですね。
星付きレストランの有名シェフが、わざわざサイゼリヤのバイトする
はずないですからね。
ただ、本当に店の売上が落ちて、サイゼリヤでバイトしなければならないほど
どん底になった訳でもないのですね。(失礼!)
「いつの間にか目的を失い、スタッフも次々と辞めていき、
このままじゃ店が倒産してしまう」
という危機感なのです。
「今回の新型コロナウイルスで、周りのいくつものレストランが
つぶれました。ミシュランの星付きのレストランでも、
スタッフを雇い続けられなくなって半分解雇した店もあります。」
これは確かにそうでしょうね。
でもシェフは実は、コロナ禍の起きる3年前の2017年から
サイゼリヤでアルバイトを始めていたのです。
本当にネタでもなく危機感があったのでしょう。
冒頭星付きレストランとサイゼリヤの経営スタイルの比較が出ていました。
いわゆる星付きレストランの高価格帯のレストランでは、
「だいたいお店が25席、スタッフが10人というのが一般的。
顧客単価が2万円で1日1回転、原価率が35%」
なんだそうです。
これ勉強になりますね。もう税理士としての性ですね。すぐ計算してしまいます。
25席が一回転で一人2万円もらったら売上は50万円です。
原価率が35%でも65%が儲け。50万円×65%=32万5000円ですね。
これなら10人くらいは余裕で雇えます。
でもこのコロナ禍で、一日1回転どころか数組のところも
多いようです。こうなると10人なんてとても雇えないでしょうね。
でもそれに対してサイゼリヤは、通常のお店の規模では、
160席をたった5人のスタッフで回しているのです。
これ驚きませんか?
それをどうやって、やっているかを確かめに、
わざわざサイゼリヤでアルバイトを始めたのです・・・。
この危機感、必死さをぜひ学んでいただきたいのです。
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