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2020年8月27日 (木)

10年後に食える仕事食えない仕事 その4

Ai_20200827090201

 

この本の特徴的なところ、そのAIの強み、人間の強みを四つの区分に分けます。

問題を整理するには分かりやすいと思います。

A~Dの四つのマスができますね。

 

Photo_20200827090201

 

では、「計算する」という業務を入れていきましょう。

エリアDにパソコン・電卓が入っていますね。これは人間よりAIが

強いの分かりますね。

エリアBに公文式が入っています。「暗算」という意味なんだそうですが

暗算は人間が得意ですからね。

でも、エリアDにそろばんが入っていて「×」になっていますね。

 

経理という業務が、昔は「そろばん」が必須でした。

30年間の会計事務所にはそろばんがあったはずです。

そろばんも前回紹介した「手先ワーク」ですね。

でもそろばんは実質的に消滅してしまったのですね。

 

ところで、エリアAには何もありません。

ただ「ケンタウロス」と書いてありますね。これは何でしょう?

Photo_20200827090202

 

これは「藤井王位誕生」の際に説明しましたね。

AIを駆使した最強の人間なのですね。

これは将棋ではなく、チェスの世界から生まれたそうです。

IBMのAI「ディープ・ブルー」に負けた世界王者が、

「もし自分が、ディープ・ブルーと同じように、過去の膨大な

試合を記憶した巨大なデータベースをその場で使えていたら、

もっと有利に使えていただろう。」

と考えたことで生まれたんだそうです。

 

囲碁や将棋にはない競技ですが、チェスには「AI持ちこみ可」の

フルースタイルチェスでは圧倒的な勝利を収めているというのです。

 

これは驚きませんか。

つまり、

「人間の直感や戦略+AIの計算力が『AIのみ』に勝つ」

ということなのですね。

 

難しいですか? でもこの本の肝は「デジタル・ケンタウロス」なのですね。

Photo_20200827090203

 

この本では、「ご親切に」税理士の業務で、紹介されていました。

 

記帳代行というルーティーン業務はD、

相談・提案業務はB

税務コンサルタントとなった職業としての「デジタルケンタウロス税理士」が

Aなのです。

 

ではエリアCに税理士の業務があるかというと、非常に厳しいことが

書いてありました。

 

「そろばんをはじいて紙の帳面に毎月の記帳代行することが

中核業務となっている『昭和な税理士』はそろばんと同じように

消える運命にある。」

 

これは前回紹介した、織田信長に新兵器鉄砲で撃ち殺される

武田軍なのですね。

 

税理士会の会長が武田勝頼に見えてきました・・・・(内緒)

 

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