ワークマンはなぜ2倍売れたのか その15
すいません。調子に乗ってワークマンについてだいぶ書きましたね。
ワークマンについて日本で一詳しい税理士になりましたか!?
でも「吉田はワークマンのアンバサダー『やらせブロガー』では?」
と本当に疑われても困るので、そろそろまとめましょうか。
ワークマンの「ブレない経営」を驚くべきDATAで見てみましょう。
コロナ禍で日本中が「スティ・ホーム」していた今年の5月。
ワークマンの5月の月次発表が、なんと翌日の6月1日にされていました。
これこそ、まさに「データ経営」ですね。
5月の営業数値を翌日に発表できているというのは、
中小企業でも見習うべきことですね。
5月は前年同月比22%増です。
臨時休業を一部店舗で実施しながらこの数字です。
一般家庭では「スティ・ホーム」でも職人さんは働いていますからね。
しかも、そんな緊急事態時でも、山口県下関に新店舗を出店しています。
「職人さんをターゲットにしている」ということはそういうことなのですね。
ではその「いかにブレていないか」を有価証券報告書で
見つけました。
(中略)
今年度(2020年4月~2021年3月まで)の出店計画です。
実は39店舗出店計画がされてますが、
(総投資額23億8502万円・増加予定売り場面積1万2006㎡)
全部はアップできないので今年6月完了予定までです。
見て分りますね。
一店舗当たりの投資額が、平均で6000万円。売り場面積300㎡
ですね。
「売り場100坪。駐車場10台」のワークマンの「基本出店計画」通りですね。
職人さんをターゲットとした「ブレない」出店計画だからなのですね。
メインバンクの「東京中央銀行」がいくら言っても
銀座や原宿には出店しない理由がここにありますね。
調子に乗って銀座や原宿に出店していたら、
このコロナ禍で大変なことになっていたでしょう。
総投資額23億円程度です。現在ワークマンはBS上、
450億円ものキャッシュがありますからね。
メインバンクの「大和田常務」からいくら言われても
借りる必要もないし、頭取から頼まれても社債発行しなくてよいのです。
何よりも「リーン経営」
(ムリ・ムダをなくし、最小限の経営資源で最大限の『顧客価値』を
提供することを目的とする経営)
ですから、
「お付き合いで借りて、無駄な金利を払うことは許されない」のでしたね。
「投資額を極力抑え、効率よくFC展開」しています。
家賃を極力抑え、FCに家賃を負担させていないのも驚きですね。
ここに見習うべき経営姿勢があるのではないでしょうか。
どうでしょうか?
ワークマンを通じてコロナ後の中小企業の在り方が見えてきたと
思いませんか?
(やる気わくわく! ワークマン!!シリーズ おしまい)
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