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2020年8月19日 (水)

ワークマンはなぜ2倍売れたのか その15

すいません。調子に乗ってワークマンについてだいぶ書きましたね。

ワークマンについて日本で一詳しい税理士になりましたか!?

でも「吉田はワークマンのアンバサダー『やらせブロガー』では?」

と本当に疑われても困るので、そろそろまとめましょうか。

 

51_20200819101101

52_20200819101101

 

ワークマンの「ブレない経営」を驚くべきDATAで見てみましょう。

コロナ禍で日本中が「スティ・ホーム」していた今年の5月。

ワークマンの5月の月次発表が、なんと翌日の6月1日にされていました。

 

これこそ、まさに「データ経営」ですね。

5月の営業数値を翌日に発表できているというのは、

中小企業でも見習うべきことですね。

5月は前年同月比22%増です。

臨時休業を一部店舗で実施しながらこの数字です。

 

一般家庭では「スティ・ホーム」でも職人さんは働いていますからね。

しかも、そんな緊急事態時でも、山口県下関に新店舗を出店しています。

「職人さんをターゲットにしている」ということはそういうことなのですね。

 

ではその「いかにブレていないか」を有価証券報告書で

見つけました。

 

141-r23 

(中略)

142-r23

 

今年度(2020年4月~2021年3月まで)の出店計画です。

実は39店舗出店計画がされてますが、

(総投資額23億8502万円・増加予定売り場面積1万2006㎡)

全部はアップできないので今年6月完了予定までです。

 

見て分りますね。

一店舗当たりの投資額が、平均で6000万円。売り場面積300㎡

ですね。

「売り場100坪。駐車場10台」のワークマンの「基本出店計画」通りですね。

 

職人さんをターゲットとした「ブレない」出店計画だからなのですね。

 

メインバンクの「東京中央銀行」がいくら言っても

銀座や原宿には出店しない理由がここにありますね。

調子に乗って銀座や原宿に出店していたら、

このコロナ禍で大変なことになっていたでしょう。

 

総投資額23億円程度です。現在ワークマンはBS上、

450億円ものキャッシュがありますからね。

メインバンクの「大和田常務」からいくら言われても

借りる必要もないし、頭取から頼まれても社債発行しなくてよいのです。

 

何よりも「リーン経営」

(ムリ・ムダをなくし、最小限の経営資源で最大限の『顧客価値』を

提供することを目的とする経営)

ですから、

「お付き合いで借りて、無駄な金利を払うことは許されない」のでしたね。

「投資額を極力抑え、効率よくFC展開」しています。

家賃を極力抑え、FCに家賃を負担させていないのも驚きですね。

ここに見習うべき経営姿勢があるのではないでしょうか。

 

どうでしょうか?

ワークマンを通じてコロナ後の中小企業の在り方が見えてきたと

思いませんか?

 

(やる気わくわく! ワークマン!!シリーズ おしまい)

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