破天荒フェニックス その4
最初の失敗は、「何のプランもなく、メガネ業界については
素人と同然で、巨額の借金付きのメガネチェーンを買ったこと」
実に破天荒ですね。
次の大失敗は、さらに別の業種も、「ついでに」買収をしてしまったこと
なのですね。
この「買収を繰り返す」ビジネスモデルということで、当時のことを思い出しました。
2000年過ぎてITバブルが訪れましたね。
その頃上場公開して巨万の富を得た若い経営者たちが
こぞって企業買収を繰り返したのですね。
ちょうどそのころ、「ホリエモン」というヒーローがいましたね。
同様に、彼もホリエモン流の錬金術で数千億の資金を動かしていました。
結局ライブドア事件で失脚してしまうのですが、
このリーマンショックが訪れる2008年頃までは、
相場が良かったせいか、こういうM&Aにが頻繁に行われて
いたのですね。
企業買収をして「売上を買い」、企業の価値を高めて、社債を
発行する・・。
その社債により植えた資金でまた別の会社を買収する・・・。
手っ取り早く儲けるにはM&Aみたいな・・・。
田中社長もその流れの中で、オンデーズを買ったのだと思います。
オンデーズの買収後のわずか3か月後に、
雑貨の店舗をチェーン展開している企業が破綻して、
新しいスポンサーを探していたからです。
300円均一の雑貨ショップ。2005年に1号店をオープンしてから
わずか2年ほどで40店舗。売上35億円、従業員250名の巨大チェーン店でした。
その巨大チェーンの買収に名乗りを上げます。
当然、オンデーズの債権者である銀行は大反対ですね。
買収資金はなんと2億円。
よくこんな資金があったと思いますが、やはり田中社長は裕福な家庭だったのでしょう。
実父の相続など資金で2億円を調達して、本当に買収してしまうのですね。
これ民事再生という法律上の手続きで行われたのですが、よく裁判所も
許可したと思うのですね。
2008年という「リーマンショックの大混乱」のどさくさだったから
でしょうか・・・。
「火事を消すなら爆弾を!」
という今更ながら言える「オチ」で紹介されていましたが、
メガネチェーンと雑貨チェーンの相乗効果を狙った買収劇だったという
「後付けの理由」だったのしょうけど、一歩間違えば、オンデーズもろとも
潰れていてもおかしくなかった案件だったのでしょう・・・。
結局わずか1年ほどで2億円で買った雑貨チェーンを、売却します。
売却金額は、わずか200円・・・・。
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