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2020年6月 5日 (金)

破天荒フェニックス その4

最初の失敗は、「何のプランもなく、メガネ業界については

素人と同然で、巨額の借金付きのメガネチェーンを買ったこと」

実に破天荒ですね。

 

次の大失敗は、さらに別の業種も、「ついでに」買収をしてしまったこと

なのですね。

 

この「買収を繰り返す」ビジネスモデルということで、当時のことを思い出しました。

2000年過ぎてITバブルが訪れましたね。

その頃上場公開して巨万の富を得た若い経営者たちが

こぞって企業買収を繰り返したのですね。

ちょうどそのころ、「ホリエモン」というヒーローがいましたね。

同様に、彼もホリエモン流の錬金術で数千億の資金を動かしていました。

結局ライブドア事件で失脚してしまうのですが、

このリーマンショックが訪れる2008年頃までは、

相場が良かったせいか、こういうM&Aにが頻繁に行われて

いたのですね。

企業買収をして「売上を買い」、企業の価値を高めて、社債を

発行する・・。

その社債により植えた資金でまた別の会社を買収する・・・。

 手っ取り早く儲けるにはM&Aみたいな・・・。

 

田中社長もその流れの中で、オンデーズを買ったのだと思います。

オンデーズの買収後のわずか3か月後に、

雑貨の店舗をチェーン展開している企業が破綻して、

新しいスポンサーを探していたからです。

300円均一の雑貨ショップ。2005年に1号店をオープンしてから

わずか2年ほどで40店舗。売上35億円、従業員250名の巨大チェーン店でした。

 

その巨大チェーンの買収に名乗りを上げます。

当然、オンデーズの債権者である銀行は大反対ですね。

買収資金はなんと2億円。

よくこんな資金があったと思いますが、やはり田中社長は裕福な家庭だったのでしょう。

実父の相続など資金で2億円を調達して、本当に買収してしまうのですね。

 

これ民事再生という法律上の手続きで行われたのですが、よく裁判所も

許可したと思うのですね。

2008年という「リーマンショックの大混乱」のどさくさだったから

でしょうか・・・。

 

「火事を消すなら爆弾を!」

 

という今更ながら言える「オチ」で紹介されていましたが、

メガネチェーンと雑貨チェーンの相乗効果を狙った買収劇だったという

「後付けの理由」だったのしょうけど、一歩間違えば、オンデーズもろとも

潰れていてもおかしくなかった案件だったのでしょう・・・。

 

結局わずか1年ほどで2億円で買った雑貨チェーンを、売却します。

売却金額は、わずか200円・・・・。

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