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2020年6月 2日 (火)

破天荒フェニックス その1

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やはり読書はやめられないのですね。

昨日ご紹介したCoCo一番屋の創業者のお手紙から

もっともっと多くの方に伝えなければならないと痛感しました。

 

このコロナ禍を突破する何かヒントでも見つけてほしいのです。

では、その解決の糸口になりそうな本を紹介します。

メガネのチェーン店「オンデーズ」の物語ですね。

 

まあ、読んでいて「こんな会社があるのか・・・」と

感動と勇気が与えられます。

 

実はこの「オンデーズ」の本を読んだのはこれで2冊目なのです。

この本は発刊して2年も経つのですが、

「また出たか・・・」

くらいしか思わなくて当初読んでいなかったのですね。

 

昨年カンブリア宮殿にも取り上げられて、実はこの会社は

この本の題名通りに「正月の連続ドラマ」にもなったのですね。

 

50  

 

それでもこの本を読まなかった理由はこういうことです。

理由は簡単です。

最初読んだ本があまりにも「ショボかった」からです・・・。

 

では「オンデーズ研究」の税理士として少しイントロを。

まずオンデーズのWikipediaから抜粋します。

 

  • 1989年3月2日 株式会社ビックコンタクトレンズ設立。
  • 2001年9月 社名を株式会社興和に変更。
  • 2002年8月21日 森部好樹により株式会社オンデーズを設立。

   代表取締役に就任。株式会社興和の全事業を同社に譲渡。

  • 2002年8月25日 株式会社ビックカメラが株式会社興和を吸収合併。

   第一号店を東京、関東地区に出店。以後日本全国に出店。

  • 2006年 北海道に出店。日本全国で50店舗目を出店。
  • 2008年2月29日第三者割当増資を実施。

   放漫経営によって巨額の債務超過に陥り倒産寸前となったオンデーズを、

   現社長の田中修治が70%の株式を取得。大幅な構造改革を行い企業再生を開始。

  • 2008年3月03日 田中修治が代表取締役社長に就任。

 

 

もともとはオンデーズはビックカメラの事業の一部だったのです。

2002年日本興業銀行から出向した森部氏が社長としてオンデーズを

立ち上げたのですね。

バックがビックカメラですから、銀行やイオングループも支援し、

日本全国50店舗、売上20億円までの会社になったのです。

 

でも「放漫経営を理由に」実態は倒産寸前だったのですね。

この「50歳からの起業」では非常に良いことが書いてあって、

これからの新しいメガネビジネスだと思っていたら、

実態はまったく違っていたのですね。

 

この森部氏は東大経済学部卒。日本興業銀行に勤務し、ニューヨーク支店、

香港支店副支店長にまでなったエリート銀行マン。

そういう方が、新しいベンチャービジネスを立ちあげたということで

当時はかなり脚光も浴びたのですね。

しかも趣味はマラソン。マラソン接待して人脈を広げたなど書いてあって

本当にそういう面でも個人的には期待していたのですが、

実際はかなり違っていたようで、正直裏切られた感じです。

 

当時20億円も売上があったものの、債務も14億円!

実際にはビックカメラの信用力で多額の資金も調達できたのでしょう。

しかし、リーマンショックの当時のビックカメラは上場廃止にあうなど、

本体の経営も不安定だったので、多分事業自体を撤退したかったのだと思います。

 

倒産寸前だったそのオンデーズを若干30歳の若者が

たった3000万円で買い取ります。

そんなリアル再生物語です。

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