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2020年6月11日 (木)

破天荒フェニックス その7

2012年2月から開始した

「薄型レンズの追加料金を全部0にする」

という戦略で売上を伸ばします。

 

それで資金破綻を起こすのですね。

利益を履きだして、売上を取りに行ったのだから

当然の結果だと思いますね。

ここ勉強になりますね。

「黒字倒産」の典型的な例ですね。

 

不足資金はわずか3億円。

このころは店舗数100を超えていたのですから

それだけ「日銭の」資金はあったのでしょう。

それでもついに行き詰ります。

 

最初救いの手を伸べたのが、ある上場企業。

どこだかわかりませんが、3億円で100店舗のチェーン店が

買えるのですから安いものでしょう。

 

しかし、土壇場で鯖江にある老舗のメガネメーカーが

助けてくれることになりました。

この会社はなぜか実名です。

「藤田光学」という会社です。

 

Photo_20200611091901

 

HPにも田名社長とのツーショットもあり、

2011年(平成23年)に出資したとアップしているのですから

本当なのでしょう。こちら

 

 

ただ物語では2012年12月に資金繰りが苦しくなり

藤田光学から出資を受けたとなっていますから、

ちょっとつじつまが合わないですね。

要するに

2012年2月から開始した

「薄型レンズの追加料金を全部0にする」

という戦略は、藤田光学の全面支援により実行されていたのでは?

 

とつい勘ぐってしまいますが、

まあこのあたりは「多少盛っているところ」かもしれないのでいいでしょう。

 

でもこの藤田光学は実にかっこよく描かれているのですね。

実は2年後にもオンデーズは資金繰りに苦しくなるのですが、

藤田光学が救うことにより、何とか倒産を免れています。

 

読みながら、ライバル会社のJINSを思い出しましたね。こちら

 

しかし、JINSも田中(仁)社長でした。田中社長同士の争いですね。

ご紹介した通り、ユニクロの柳井さんに会って、そのSPAを

日本で初めてこのメガネ業界に導入したのです。

ただJINSが大証ヘラクレスの上場したのが2006年。

2010年には中国に進出してすでに現地工場を設立していたのですね。

 

これを考えると、オンデーズは国内メーカーとの提携が遅すぎたくらい

なのかもしれません・・・・。

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