破天荒フェニックス その7
2012年2月から開始した
「薄型レンズの追加料金を全部0にする」
という戦略で売上を伸ばします。
それで資金破綻を起こすのですね。
利益を履きだして、売上を取りに行ったのだから
当然の結果だと思いますね。
ここ勉強になりますね。
「黒字倒産」の典型的な例ですね。
不足資金はわずか3億円。
このころは店舗数100を超えていたのですから
それだけ「日銭の」資金はあったのでしょう。
それでもついに行き詰ります。
最初救いの手を伸べたのが、ある上場企業。
どこだかわかりませんが、3億円で100店舗のチェーン店が
買えるのですから安いものでしょう。
しかし、土壇場で鯖江にある老舗のメガネメーカーが
助けてくれることになりました。
この会社はなぜか実名です。
「藤田光学」という会社です。
HPにも田名社長とのツーショットもあり、
2011年(平成23年)に出資したとアップしているのですから
本当なのでしょう。こちら
ただ物語では2012年12月に資金繰りが苦しくなり
藤田光学から出資を受けたとなっていますから、
ちょっとつじつまが合わないですね。
要するに
2012年2月から開始した
「薄型レンズの追加料金を全部0にする」
という戦略は、藤田光学の全面支援により実行されていたのでは?
とつい勘ぐってしまいますが、
まあこのあたりは「多少盛っているところ」かもしれないのでいいでしょう。
でもこの藤田光学は実にかっこよく描かれているのですね。
実は2年後にもオンデーズは資金繰りに苦しくなるのですが、
藤田光学が救うことにより、何とか倒産を免れています。
読みながら、ライバル会社のJINSを思い出しましたね。こちら
しかし、JINSも田中(仁)社長でした。田中社長同士の争いですね。
ご紹介した通り、ユニクロの柳井さんに会って、そのSPAを
日本で初めてこのメガネ業界に導入したのです。
ただJINSが大証ヘラクレスの上場したのが2006年。
2010年には中国に進出してすでに現地工場を設立していたのですね。
これを考えると、オンデーズは国内メーカーとの提携が遅すぎたくらい
なのかもしれません・・・・。
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