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2020年6月 4日 (木)

破天荒フェニックス その3

後でまとめに言おうと思ったことですが、やはり最初に言っておきます。

経営者本の正しい読み方は、

「成功談は読み飛ばして、失敗談だけ読む」

ことなのですね。

 

経営者本の「税理士業界第一人者」!?として申し上げたいのは

「どうしても成功談は話を盛る」ことが多いのですね。

その点失敗談はかなりの確率でリアルですから。

ですのでこの本は、「破綻寸前の企業を救った素晴らしい美談」なので

かなり盛られているのではと思っております・・・。(すいません。)

 

では、このまずそもそもの「売上20億円、借金14億円」の

会社を買うことですね。

基本的にはあり得ないことなのですね。

 

どうしてこういう事態になったのか?

こういうところの金にまつわるややこしいところは、

多分筆者としては絶対書きたくないのですね。

ですので結構さらっと書いてありました。

 

経緯としては、ビックカメラが始めたメガネ事業を前社長の放漫経営に

より赤字を垂れ流し続けていたのです。

こんだけ借金があって毎月2000万円の赤字・・・。

 

それに困ったビックカメラが再生ファンドに会社を売却していた事実があるようです。

恐ろしいお話ですが、「借入金が全てが無担保無保証で行われていた」。

これはビックカメラの信用力だったのでしょうね。

 

それでも、赤字を垂れ流し続け、その再生ファンド側も困りはてて、

再度売却するか民事再生しかなかったのです。

それをあえて田中社長が買った・・・。

 

「どうして買ったのだろう?本心は何だったのだろう?

再生できるプランはあったのだろうか?」

 

まず疑問に思いますよね。

若い田中社長は

「オンデーズはお洒落にすればすべてうまくいく」

くらいしか考えていなかったようです。

 

手始めに高田馬場の駅前に、超高い家賃の店を出店。

新しいコンセプトで店を出せば簡単に成功する・・・

でもものの見事に失敗してしまうのです。

 

正直に書いてありました。

「今になってい思い返すと、高校生にでもすぐ考えつくような、

この程度のアイデアだけで、破綻寸前の企業を簡単に再生できると、

最初は本気で思っていたのだから恥ずかしくてしょうがない。

若さゆえの無知と勢いは本当に恐ろしいものである。」

 

 

どうですか?

これは、ぜひ学んでいただきたい失敗談です・・・。

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