起業家の勇気 その2
まず、この本の副題。
「ヒルズ族の兄貴分と呼ばれた男が見た『天国と地獄』」
これがすごいですね。
まずこれを、コロナ禍であえぐ経営者にも、知っていただきたいのです。
ただ「天国」という場面は本当に少なかったように思います。
何だかほとんどいくたびの「地獄」の苦しみにあってきたような・・・。
これから「天国」まで上り詰めた経緯を詳細にご紹介していきますが、
すいません。いきなり「地獄」のお話です。
まず現在の「コロナ禍」に匹敵するような「リーマンショック」が
2008年にありましたね。
その時社長であった宇野氏はどうであったか。
USENは2008年539億円の赤字。
2009年も595億円の赤字です。
2年連続して赤字を出したUSENに対する金融機関の態度は
一変したのです。
宇野氏は資産や事業の切り売りを決断しなければならなかったのですね。
事業の中核になりそうだった動画事業も売却します・・・。
精神的にもきつかったこの頃宇野氏はマラソンを始めます。
皇居を走りながら、お堀から見える三井住友銀行本社ビルを
みて毎回思ったそうです。
「絶対に返してやる・・・。」
しかし、結局2010年10月26日。USENの社長を退任します。
実質的には金融機関をはじめてとする債権者からの追放でした・・・。
本当に地獄を味わうのですね。
でも彼は走り続けます。
なんとマラソンだけでは飽き足らず「トライアスロン」まで進出。
2015年の日本代表にまでなります。
実にかっこいいですね。
その時に一緒に走ったのがマッチ。
トライアスロン協会のHPから。
しかもその間、USEN退任後、部下300人とともに引き取った
子会社U-NEXTが2014年東証マザースに上場。
コロナ禍にあえぐ経営者に知っていただきたいことなのです。
こんな不死身の経営者もいるのです・・・。
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