アパホテル社長講演会
新春講演会でアパホテルの社長の講演をお聞きしました。
アパホテルというとまずこの写真ですね。
「私が社長です!」
というキャッチコピーで有名です。
「実際はどんな社長なんだろう?
正直興味本位で出かけたのですが、なかなか参考になりました。
しかし、このアパグループは本当に快進撃しているのですね。
昨年11月期の決算で売上高1300億円。経常利益が360億円。
それでも非公開企業なのですね。上場はしていません。
上場しないのはなぜだろうと考えますが、
典型的なオーナー企業なのですね。
日本一のワンマン経営者なのでしょう。
実質的な経営者はご主人の元谷外志雄氏で、
この方はいうならば「広告塔」なのですね。
でも単なるモデル(!?失礼)かと思ったらしゃべりもなかなかうまい。
もともとお二人とも金沢の信金職員だったのですが
結婚退職してご主人が不動産業を始めたのが最初。
ホテル業を開始したのが1984年。
そこから北陸を中心に展開したのですが、東京進出は2000年以降です。
バブル崩壊の荒波は避けられたようですが、
キーポイントだったのは2006年から2008年だったようです。
まさにアパホテル倒産の危機ですね。
このあたりが講演で一番面白かったところ。
まず2006年に倒産した幕張プリンスホテルを相場より50億円も高い、
120億円で落札。
その直後の2007年に「姉歯の耐震偽装問題」でもろに打撃を
受けます。京都の2棟が使用禁止になったのですね。
その直後に起きたリーマンショック・・・。
講演ではハッキリ言わなかったのですが、お土産にもらった社長の著書には
「貸しはがしにあった・・・」
と記載されていました。
所有不動産を売却して1年間で300億円もの借入返済をして、
おかげでリーマンショックの不動産暴落を免れたそうですね。
さらに暴落した土地を東京都を中心に60か所も購入して
その後の躍進につながったというのですから、
まさに幸運だったというしかないですね。
因みに高値で落札した幕張タワーはその後2000室まで増室して
年間稼働率が90%を超えるまさにアパホテルのシンボルタワーに
なっているそうです。
しかし、低金利を背景に世界中にホテルを作りまくっているのですね。
1月6日現在で583ホテル、95,130室あるのですが、
驚くべきことに現在さらに53棟、17,680室も建築中だと
いうのです。
講演では日本中のホテルから売却や提携の打診があると言っていました。
すごいですね。日本のみならず世界中でアパホテルだらけになりそうです。
しかし新春講演会らしく、実に景気の良いお話でした・・・。
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