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2020年1月22日 (水)

2030年の世界地図帳 その4

この「サスティナブル」(持続可能な)をやさしく解説してみましょう。

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唐突ですが、ここで筒井康隆原作の「時をかける少女」を例にとります。

私の年代でいうと女優の原田知世が主人公で映画化されましたね。

1983年(昭和58年)の頃です。

原田知世が

「時~を~♪ かける~♪ 少女~♪♪」

と歌って大ヒットした映画ですね。覚えていますか?

 

舞台となったのは広島の「尾道」です。

私も昨年旅行しましたが、坂道で有名な実に風光明媚なところです。

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特に尾道の街中には当時から保全されている景観や、昭和初期の建物を

居抜きで使っているカフェなど豊富にあるのです。

当然映画でもその坂やカフェがロケ地として選ばれていますね。

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その「時をかける少女」が20年後の2006年にアニメ化されました。

その映画とアニメを比べると「サスティナビリティ」(持続可能性)

な考え方がよく分かるというのです。

「どういうことでしょうか?」

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このアニメ画像を見てください。

20年前と同じ坂が描かれているというのです。

 

登場人物の髪型や服装は変わったり、黒電話がスマートフォンに

変わっています。それでも、素晴らしい景観は変わらないというのです。

 

つまり、価値があるものとされる「尾道の坂」をどうやって維持するのか

ということを考えること、それこそが「サスティナビリティ」(持続可能性)

なんだということなのです。

 

尾道市役所には「環境政策課」があり、尾道の環境を維持するような

政策を長年やってきているのです。

例えば、スーパーの夜の照明を控えてもらうとか、景観にそぐわない銀行の大きな看板を

撤去してもらうなど長年努力してきたのです。

それは、尾道市民全員が

「尾道の景観は素晴らしいものだ。永遠にそれを守ろう。」

と共通認識として思っているからなのです。

 

尾道市民は「サスティナビリティ」(持続可能性)を理解しているのです。

 

どうですか?

分かりますか?

それでも分かりにくいですよね。

 

何故なら

「現代の日本では公共に対して社会を守ろうという感覚が薄い」

からだろうと落合さんは言っています・・・・。

 

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