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2019年11月21日 (木)

スノーピーク「楽しいまま!」成長を続ける経営 その4

ところで、私はこの半世紀以上生きていながら、

テント泊はたぶん3回くらいしかしたことないのです。

私自身東京生まれ東京育ちの「都会派」。

「アウトドア」というと正直ちょっと腰が引けていたのですね。

 

まあ、私のことを例に挙げても仕方がないですが、

最近日本ではまたオートキャンプブームになっているそうです。

2019年の「オートキャンプ白書」によると、推定で850万人。

人口比率によると7%まで回復してきているそうです。

その理由はこのスノーピークによる経営努力による結果も

大きいと思うのです。

 

でもこの本で知ったことですが、

「米国の場合、過去1年間に1回以上キャンプに出かけた

ことがある人は50%。人口3億2000万人のうちの

1億6000万人がキャンプしている」

というのです。

日本の人口3倍の国民が、7倍の比率でキャンプするということは

日本のマーケットの20倍だとこの山井社長は気が付いたのです。

 

ましては日本は、何度もご紹介しているように

「少子高齢化」の波が押し寄せていますからね。

 

そのため山井社長は、今完全に米国に軸足を移しています。

2020年には米国ポートランドに拠点を設立し、

10年以内には売上300億円。日本の市場をはるかに

凌駕していく予定です。

潜在的なマーケットまで考えたら、300億円どことか

3000億円になるとまで豪語しています・・・。

 

 

 

「少子高齢化」の経営戦略の具体例として、

なかなか参考になるお話ですね。

キャンプ文化の育った本場米国に「日本流のキャンプ」の輸出です。

どうなるのでしょうか。

 

あとこれも書いてありましたが、

山井社長があえて米国に在住しているのは、

「事業承継のため」だそうです。

来年の60歳を契機に考えているのです。

早いですね。

 

国内は娘の山井梨沙副社長に任せているそうです。

梨沙副社長は昭和62年生まれ。

まだまだ若いのですが、上場企業の帝王学を学べるのでしょうか。

 

この点も気になりましたが、

同族的経営から脱し、新の世界企業になるためには

乗り越えなければならないのでしょう。

 

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