スノーピーク「楽しいまま!」成長を続ける経営 その4
ところで、私はこの半世紀以上生きていながら、
テント泊はたぶん3回くらいしかしたことないのです。
私自身東京生まれ東京育ちの「都会派」。
「アウトドア」というと正直ちょっと腰が引けていたのですね。
まあ、私のことを例に挙げても仕方がないですが、
最近日本ではまたオートキャンプブームになっているそうです。
2019年の「オートキャンプ白書」によると、推定で850万人。
人口比率によると7%まで回復してきているそうです。
その理由はこのスノーピークによる経営努力による結果も
大きいと思うのです。
でもこの本で知ったことですが、
「米国の場合、過去1年間に1回以上キャンプに出かけた
ことがある人は50%。人口3億2000万人のうちの
1億6000万人がキャンプしている」
というのです。
日本の人口3倍の国民が、7倍の比率でキャンプするということは
日本のマーケットの20倍だとこの山井社長は気が付いたのです。
ましては日本は、何度もご紹介しているように
「少子高齢化」の波が押し寄せていますからね。
そのため山井社長は、今完全に米国に軸足を移しています。
2020年には米国ポートランドに拠点を設立し、
10年以内には売上300億円。日本の市場をはるかに
凌駕していく予定です。
潜在的なマーケットまで考えたら、300億円どことか
3000億円になるとまで豪語しています・・・。
「少子高齢化」の経営戦略の具体例として、
なかなか参考になるお話ですね。
キャンプ文化の育った本場米国に「日本流のキャンプ」の輸出です。
どうなるのでしょうか。
あとこれも書いてありましたが、
山井社長があえて米国に在住しているのは、
「事業承継のため」だそうです。
来年の60歳を契機に考えているのです。
早いですね。
国内は娘の山井梨沙副社長に任せているそうです。
梨沙副社長は昭和62年生まれ。
まだまだ若いのですが、上場企業の帝王学を学べるのでしょうか。
この点も気になりましたが、
同族的経営から脱し、新の世界企業になるためには
乗り越えなければならないのでしょう。
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