ユダヤの商法 その4
ユダヤ商法でほかに参考になるもの。
「辛抱よりは“見切り千両”」
ユダヤ人は商売に、資金、人力を投入しようとしたとき、
一か月後、二か月後、三か月後の青写真を準備するのです。
一か月、二か月までは、どしどし資金と人力を投入します。
しかし、もしも三か月たって商売が好転するという
はっきりとした見通しが立たないと、思い切りよく
手を引いてしまいます。
三か月で投入する資金はあらかじめ決めているので
さばさばしているというのです。
税理士として今まで多くの起業開業を見てきました。
日本には、「桃栗三年、柿八年」、「石の上にも三年」という
ことわざがありますね。
「日本人は辛抱強く努力を続けることが成功のための最大の
要因である」
と思い込んでいる節すらありますね。
日本人は
「今、ここでやめたら三か月の苦労が水の泡になる・・・」
そういってどんどん深みに入っていってしまうケースも多いのです・・・。
さらに、ユダヤ人は、三か月で儲からないと分かると
あっさり手を引いてしまうほどですので、
自分の血と汗の結晶で作り上げた会社に対しても、
ナニワブシ的感傷は一切抱かないのです。
つまり、ユダヤ人は自分の経営する会社ですら、儲けるためにはなんの
ためらいもなく手放すのです。
ユダヤ商法は、高い利潤があれば会社でも立派な商品であると
いうことなのです。
「ユダヤ人の会社観とは、好成績を上げる会社を作っては楽しみ、
その会社を売って金を儲けては楽しむ。
そしてまた儲かる会社作っては楽しむ・・・。」
なかなか日本人には理解し得ないところなのでしょう。
もう一つ。
ユダヤ人は“契約の民”と言われているだけに、
ユダヤ商法の神髄は「契約」にあります。
つまり、ユダヤ人は、いったん契約をしたことは
どんなことがあっても破らないのです。
これは、そもそもユダヤ教の教えに
「人間が存在するのは、神と存在の契約をしているからだ」
そういうことからなのだそうです。
それで日本人がユダヤ人から信頼されないのは、
契約を守らないから・・・。
ただここで驚いたことは、自分の会社を売って商売にするくらいの
ユダヤ人ですから、その「神との約束である契約書」も売って
商売にするのだそうです。
契約書を売る商売「ファクター」というビジネスも
実際に存在しています。
恐るべしユダヤ人・・・・。
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