末広がりのいい会社をつくる その4
この会社は従業員を本当に大事にしています。
今流に言えば、徹底した「従業員ファースト」。
まずこの会社は経営方針として
「リストラは行わない」
としています。
それと驚くべきことは、昇級・昇格は
「年功序列」。
令和の時代にあって、実に「昭和的」ですね・・・。
敏腕人事コンサルタントから見たら、絶対に笑われそうなお話ですが、
過度な能力主義による評価は行わないのです。
年功序列だから、社員は楽して働いているのかというと
そうでもないみたいですね。
「愛社精神」とか「ファミリー」など、これも昭和的な会社の
ようです。社員が幸せに生きがいを持って働いているからです・・・。
さらに社内旅行は毎年。46年間ずっと継続して行われています。
隔年ごとに海外も行くそうです。
じつに楽しそうな職場ですね。
素晴らしいですね。これこそ理想の会社ではないでしょうか。
それと、これからは専門的な突っ込み。
この伊那食品工業は売上200億円。
寒天の製造メーカーとしては世界1なんだそうです。
利益も10億円超えるようで超優良企業です。
これは銀行や証券会社から、絶対に
「上場しませんか?」
と言われるほどの規模です。
でもあえて上場してこなかったのです。
それはどうしてでしょうか?
まさにこれも経営理念ですね。
「従業員のためにならないから。」
上場企業はよく業績アップのために、大幅なリストラを敢行しますね。
これこそ、「会社は株主のため」という考え方からきますね。
株価を引き上げるためには、従業員も犠牲になるからです。
塚越氏の経営理念からくるものです。
でもここで驚いたことがありました。
塚越氏の経営方針、
「上場しない」、「従業員を大事にする」
については、出光興産の創業者出光佐三市氏の影響を受けていると
書いてありました。
ここで熱心なブログファンの方なら(!?)、すぐ分かりますね。
百田尚樹氏の「海賊と呼ばれた男」!!
やはりこの本は経営学のバイブルでした・・・。
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