末広がりのいい会社をつくる その3
これが伊那食品工業のHPに記載されている「経営理念」のなかの
一部分です。
正直驚きますが、経営理念をこれだけ明確に、
そして力強く内外に表明している会社は少ないのでしょうね。
江戸時代の二宮尊徳氏の名文です。
「まず学んで、正道を知ってこそ、真の幸せに貢献する働きが
できる」のだそうです。
「日本一幸せにこだわった」経営者ではないでしょいか。
HP上で
「会社はみんなの幸せのためにあるものです」
こうハッキリ言いきっている社長はいないからですね。
ただここで思い出しましたが、何度も取り上げている
京セラもそうでしたね。
京セラの社是でも
「全従業員の物心両面の幸福(しあわせ)を追求する」
と言っていましたからね。
でもここからが「塚越経営学」です。
「『どうやるか』ということも、経営戦術としては必要です。
ただし『How to do = やり方』の前にもっと重要なのは、
『How to be = どうあるべきか』ということです。」
これは考えさせられました。「塚越経営学」の真骨頂です。
How to do は利益や売上を増やすための戦略であり、
会社のあるべき姿や真の目的を知るためのものではないのだそうです。
この塚越氏の面白いところは、利益や売上を追求することは
よくないとみているようなのです。
それを証拠に、経営計画を立てるときに
会社の数値目標は掲げないそうです。
理由は簡単です。「幸せになれないから。」
いま「かんぽ生命」で問題になっている郵政三社のトップに
聞かせたいお話ですね・・・。
社員が幸せになるために「どうあるべきか」それを考えるのが
経営者なのです。
「社員が楽しく幸せな人生を送ることが会社の目的」
だとしたら、社員はその理念に共有するし、
同志に喜んでなるのでしょうね。
ただ正直経営者は大変です。
「経営理念や社是に沿った、正しい行動を重ねていることが
大前提だからです。」
すごいですね。
こんな企業で働いてみたいですね。
事実、長野の伊奈という田舎ながら(失礼!)
毎年20人の新卒応募に3000人が殺到するそうです。
きっとかんぽ生命辞めて転職したい人も
これから増えるのではないでしょうか・・・・。
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