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2019年8月 9日 (金)

末広がりのいい会社をつくる その8

  最後はやはり「生き方」の問題にたどり着きましたね。
「忘己利他」(もうこりた)で、すぐ気が付きますね。
「利他の心」とは京セラの稲盛経営学の神髄ですから。

 

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実はこの本を読みながら、私自身の経営学のバイブルでもある
「京セラフィロソフィ」も何度も読み返しています。

塚越経営学も素晴らしいと思いますが、
「どっちが正しいのだろう?」
また猛暑の深夜に眠れなくなりました・・・。

塚越氏の経営哲学は、古典から学んだそうです。
二宮尊徳をはじめ、松下幸之助、渋沢栄一、出光佐三、森信三
などです。
稲盛氏は松下幸之助を参考にしていると書いてあるのを読んだことが
あるので、根本的なところでは同じなのでしょうか・・・・。

ただ稲盛経営学と違うところはどこか、それを必死になって考えました。

 

「お客様第一主義を貫く」

稲盛さんは、「お客様に喜んでいただくことが商いの基本」
とハッキリ言っていますね。
でもご紹介したように、社是に
「従業員の物心両面の幸福の追求」かた始まっていますので、
この従業員を大事にする点は同じなのでしょうか。

 

「公明正大に利益を追求する」

ココが違うところです。
「利益とはウンチである」とする塚越経営学と違いますね。

 

「実力主義に徹する」

ここもまったく違います。
「年功序列をよしとする」塚越氏とは正反対です。
稲盛氏は
「もし、能力のない人を、単に家族だから、一番年長だから
というだけで組織の長に置き、会社が駄目になってしまっては
その不幸を従業員全員で背負うことになります・・」

これは私自身もそう感じるのですね。

 

「倹約を旨とする」

稲盛経営学は「利益は最大に経費は最小に」とうしごくシンプルな
考え方です。
経費は極力さげるのです。
問題の人件費に関しては、「アメーバ経営」という考え方があり、
「時間当たりの生産性」を考えて人件費を節約するのですね。
ここはまったく違うところです。


・・・いろいろ考えて本当に勉強になりました。
いずれにしろ、
「末広がりのいい会社をつくる」にはこの「塚越経営学」そして
「年輪経営」はお勧めです。
塚越様ありがとうございました。

(年輪経営シリーズ おしまい)

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