GAFA×BATH その5
次にアップルとファーウェイ
お分かりの通り、両社はスマホの会社ですね。
グルーバル市場でのスマホ出荷台数は、2018年第3四半期で
韓国サムスン電子が約20%で1位。
次に2位がファーウェイで15%、3位がアップルで13%。
第4四半期では、サムスンが18.7%で1位。
次に2位がアップルで18.2%、3位がファーウェイで16.1%。
これで分かる通り本当にしのぎを削っているのですね。
しかし、アップルとは昔、「アップルコンピュータ」という社名で
まさにマッキントッシュ(MAC)のコンピュータのメーカーだったのです。
それが2007年にiPhonの発売により、劇的に変わったのです。
2018年8月に、世界企業の中で初めて時価総額1兆ドルを突破したのです。
世界で一番企業価値が高い会社になったのですね。
どうしてか分かりますか?
iPhonが高くても売れるからですね。他のアンドロイド・スマホは
安売り競争していますが、iPhonは「言い値」です。
それとアンドロイドではなくiOSを搭載しているところも
その利益の源となっているそうです・・・。
ただこの田中先生はスマホに関してはあまり興味がなさそうです。
力説しているのが、アップルではなくファーウェイ。
ここは勉強になりました。
ファーウェイはスマホ事業はやっているのですが、
実はファーウェイは
「世界最先端のテクノロジーを誇るハードウェメーカー」
だということなのです。
特に移動通信設備は世界ナンバーワンの座にあります。
驚くべきは毎年巨額の研究開発費を計上しています。
2017年の年間の研究開発費は1兆4800億円!
これはアップルやトヨタの研究開発費を上回るレベル。
著者も正直に書いていましたが、
「中国メーカーは海外の真似してばかり」
というイメージが強いですが、実はまったく違いのです。
またファーウェイを理解する上で重要なのは、2020年に
商用化が見込まれる次世代移動通信規格「5G」。
現在の「4G」にくらべてユーザーの体感速度は100倍にも
なると言われているのですね。
「映像配信」くらいで活躍するのかと思うくらいでしょうけど、
これから行われてくる車の「自動運転」にはこの5Gが
かかせないそうです。
となると、このファーウェイが世界的な規模で脅威となってくるのでしょう。
それを一番脅威に感じているのがアメリカなのです。
日中貿易戦争の背景がこれで一つ分かるような気がします。
2018年12月、ファーウェイの実質的経営者の娘のCFOが
米国の要請でカナダ当局により逮捕されましたね。
単なる「スマホの市場争い」だけではないのですね。
5Gの世界は2020年から。
つまり来年から起こる世界の劇的変化を見据えているからなのです・・・・。
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