GAFA×BATH その10
このシリーズもついに「その10」。
熱く語りすぎましたか?
でもこれだけ熱弁する理由がこの本にはあるのです。
世界のインターネット業界は、このGAFAとBATHの8社が
間違いなく動かしているのです。
もっと言えば、米国主導と中国主導の二つに分断されているのです。
ここで正直書くと、中国企業がこれほどまで進化しているのを
脅威に感じませんか。
なぜこの8社がこの短い期間で急成長を遂げたのか。
これをぜひ参考にしていただきたいのです。
田中教授は
「ミッションが事業を定義し、イノベーションを起こす」
と結論づけています。
ミッションとは孫子の「道」でしたね。
8社の「道」はそれぞれ違います。
アマゾンは顧客志向。
グーグルやアリババは社会問題解決思考。
アップル、フェイスブック、テンセントは新たな価値提供志向、
バイドゥとファーウェイは技術志向。
でも、8社共通点があるのです。
プラットフォーム志向であること。
ビックデータ×AI志向であること。
それぞれの分野でデジタルトランスメーション(DX)を
先導していること。
カスタマーエクスペリエンスを最重要視していること。
何かここにヒントがあると思うのです。
ただ一方でこの8社への強い逆風が世界的に起こっているのも
事実です。
プライバシー問題などデータ規制包囲網がでてきていますね。
私なんかfacebookの広告が実にうっとおしく感じていますから。
自分の閲覧履歴など勝手に第三者に売られていることに反感すら感じています。
税務的に見ても「デジタル課税」についても国際税務の重要課題に
なっています。
どうなろうと、この米中のメガテック企業のビジネスそのものに
目を向けることは必要だということです。
では、日本人や日本企業はどうこの8社と戦っていくのでしょうか。
最後に面白い絵を見せて終わりましょう。
「孫子の兵法」の全体構造です。
「戦わずにして勝つ」ということが孫子の兵法の本質
なんだそうです。
ただ単に傍観して「戦わずにして勝つ」というのは
不可能だと筆者も言っています。
メガテック企業のデジタル化、ネット化、無店舗化等の戦略に
対してどう戦うかを考えていくことなのです。
例えば、信頼、信用、社会性、持続可能性、プライバシーへの配慮など
本来は日本人が美徳とするところなのです。
こういうところにも何かヒントがありそうです。
本当にこの本は勉強させていただきました。
ありがとうございました。
(日本のメガテックもがんばれ!シリーズ おしまい)
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